B Corp認証(Bコーポレーション認証)とは、社会や環境に配慮しつつ、利益と公益を両立する「良い企業」に与えられる認証制度である。認証は、米国の非営利法人B Labによって運営されている。
B Corp認証では、従業員の福利厚生、慈善活動、サプライチェーンの慣行、投入資材の選定など、企業のパフォーマンスが検証済みの基準(verified performance)を満たしているかどうかが評価される。企業は、高い水準の説明責任と透明性を担保することが求められる。認証を取得するためには、B Labが提供するBインパクトアセスメント(The B Impact Assessment)で200点満点中80点以上を獲得し、さらにB Labのリスクレビューに合格する必要がある。
Bインパクトアセスメントでは、以下の5つの分野において企業の社会的・環境的な影響を評価する。
B Corp認証を取得した企業は、株主だけでなくすべての利害関係者に対して説明責任を果たすことが求められる。また、コーポレートガバナンスの基準を満たしているかどうかも検証される。さらに、認証の継続には3年ごとの再認証 が必要であり、企業は 継続的な改善に取り組むことが求められる。
日本では、2025年2月時点で54社がB Corp認証を取得している。