令和版にアップデート これからのビジネスマナー
「お越しになられました」は正しい? あいさつや依頼・相談で好印象を与える敬語の使い方
品格経営マナーコンサルタント 西出 ひろ子
最終更新日:
2026年05月07日
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前回は、「他社訪問」のマナーについて解説しました。今回は、言葉遣い・指示の出し方・質問の仕方についてご紹介します。難しいと感じがちな敬語の整理から、相手を迷わせない情報の伝え方まで、スムーズな仕事に欠かせないポイントを深掘りします。
言葉遣いは「伝わりやすさ」を意識
敬語は、相手を敬う気持ちを言葉に表すコミュニケーションの手段です。形式を覚えることよりも相手がどう感じるかを考え、状況や関係性に応じて使い分けましょう。
敬語の考え方は、文化庁が2007年に示した「敬語の指針」を基本とし、5種類に分けて整理されています(図表1)。
図表1:敬語の5つの分類
| 種類 | 概要 | 例 |
|---|---|---|
| 尊敬語 | 相手の動作や状態を高めて表す。相手が主語となる | いらっしゃる/おっしゃる |
| 謙譲語Ⅰ | 自分の動作をへりくだり、「相手」を高める | うかがう/申し上げる |
| 謙譲語Ⅱ (丁重語) | 相手に向かって「自分」の行為を丁寧に述べる | ご説明する/申す |
| 丁寧語 | 物事や状況について、丁寧な気持ちを表現する | です/ます |
| 美化語 | 単語に「お」や「ご」を付けることで美しく表現する | お名前/ご案内 |
実際のビジネスシーンではこれらの分類を理解した上で、動詞の使い分けが重要になります。よく使う動詞について、尊敬語と謙譲語の対応を整理すると図表2の通りです。
図表2:よく使う動詞の敬語一覧
| 動詞 | 尊敬語 | 謙譲語 |
|---|---|---|
| いる | いらっしゃる/おいでになる | おる |
| 言う | おっしゃる | 申し上げる/申す |
| 話す | お話しになる | 申し上げる/お話しする |
| 聞く | お聞きになる | うかがう/お聞きする/拝聴する |
| する | なさる | いたす |
| 来る | いらっしゃる/お越しになる/お見えになる | 参る |
| 知る | ご存じ | (人以外を)存じる/(人を)存じ上げる |
| 食べる | 召し上がる | いただく |
| 見る | ご覧になる | 拝見する |
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