令和版にアップデート これからのビジネスマナー

「相手の時間を尊重すること」が信頼関係を築く また会いたいと思われる他社訪問のマナー

品格経営マナーコンサルタント 西出 ひろ子
最終更新日:
2026年04月28日

『月刊総務』2026年4月号第2特集「令和版にアップデート これからのビジネスマナー」の連動企画として、誌面で紹介し切れなかったポイントを3回にわたりお届けします。今回は、「他社訪問での振る舞い」について解説します。
他社訪問は、商談や打ち合わせなど、ビジネスにおける重要な場面の一つです。そのため、身だしなみや時間管理、あいさつ、立ち居振る舞いなどが、個人だけでなく会社全体の評価にも影響します。また、相手側の貴重な時間を割いていただいている以上、こちらの一方的な要望を伝えるだけではなく、双方にとって価値や利益のある機会とすることが重要です。

ココで差がつく訪問前の準備ポイント

他社訪問をより良いものにするためには、事前の準備がとても大切です。訪問前に目的やゴールを整理し、打ち合わせの内容や資料を確認しておくことで、相手の貴重な時間を無駄にせず、落ち着いて話を進めることができます。また、訪問先の会社概要や担当者の役職、これまでのやり取りを把握しておくことで、相手への理解が深まり、スムーズで安心感のあるコミュニケーションにつながります。

その上で、訪問日時や場所、集合時間、持ち物を再確認し、遅刻や準備不足がないようにします。服装についても、会社の規定や訪問先にふさわしいかを確認し、自分らしさよりも「相手にどう見えるか」を意識して、清潔感を第一に考えましょう。

しわや汚れのない服装を心掛け、訪問先の業界や会社の雰囲気に配慮した落ち着いた印象を意識します。華美な色やデザイン、肌の露出が多い服装は避けましょう。身だしなみを整えることは相手への敬意や安心感を示すとともに、打ち合わせに臨む姿勢を整えることにもつながります。

その振る舞い、大丈夫? 訪問時に気を付けたいマナー

あいさつ

あいさつをするときに行うのがお辞儀です。お辞儀は以下の5種類あり、前傾の角度が決められています。

  • 目礼
    上半身を傾けず、首を少し傾けて表情(目)のみで行うあいさつ。混雑しているエレベーターや電車内で用いる。
  • 会釈
    上体を15度ほど曲げる軽いあいさつ。オフィス内で同僚とすれ違う際などに用いる。
  • 敬礼(普通礼)
    上体を30度ほど曲げる一般的なお辞儀。初対面の人や上司へのあいさつに用いる。
  • 最敬礼(丁寧礼)
    上体を45度ほど曲げる丁寧なお辞儀。お見送りやパーティーなどで用いる。
  • 拝礼
    上半身を90度前方に傾ける。特に深い感謝や謝罪を行う際に用いる。

お辞儀の角度を知識として身に付けておくことは、決してマイナスにはなりません。しかし、その角度ばかりに意識が向いてしまうと、目の前の大切な方への感謝やおわびの気持ちが伝わりにくくなってしまいます。令和の時代では、以前のように「何度前傾しなければならない」といった細かい角度はあまり重視されなくなりました。それよりも相手への気持ちや状況、自分の立場に応じて、心を込めてお辞儀をすること、つまり、相手への気持ちを形として前傾で表現することによって、あなたの思いはしっかりと相手に伝わります。

※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。

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プロフィール

品格経営マナーコンサルタント
西出 ひろ子

ウイズ株式会社代表取締役。コンサルティング、講師の育成をはじめ、収益に直結する真心マナー人的資産、企業価値向上の人財育成を行う。ドラマや映画、CMのマナー監修や俳優へのマナー指導、メディアからの取材多数。著書は『改訂新版 入社1年目 ビジネスマナーの教科書』(プレジデント社)など。

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