一人で抱え込むタイプは要注意! OJT担当者の人選のポイントと組織ぐるみで進める新人育成施策

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OJT担当者に向け、3回に分けて新人育成のポイントを解説していく本連載。最終回となる今回は、OJT担当者の人選のポイントをお伝えしつつ、近年多くの企業から関心を寄せられる新人育成を組織で進める方法について紹介します。
OJT担当者の人選のポイント
第1回でお伝えした通り、職場で新人を育成するためには、「仕事(業務遂行)管理」「成長支援」「メンタル支援」の3つの役割が必要となりますが、それぞれの役割ごとにどのようなことを意識した人選をすればよいでしょうか。
まず、新人のアウトプットや成果を管理していく「仕事(業務遂行)管理」と新人の「成長支援」をする役割についてです。これらの役割における人選のポイントは、実務経験を一定程度積んでおり、基本的な仕事の仕方を指導・支援できることです。そのため、業務を把握している同じ職場の先輩社員に担ってもらうことが多く、役割を遂行する中で、新人が業務を一人で行えるよう伴走しながら、具体的なアドバイスをしていきます。具体的な事象に対して臨機応変に支援することが重要なため、OJT担当者自身にも一定の業務経験があることが必須といえるでしょう。
次に、「メンタル支援」の役割についてです。人選のポイントは、新人の心理的安全性を高め、相談しやすいかどうかです。同じ部署や他部署のいずれのケースもありますが、年次の近い先輩社員が担うことが多いです。新人の業務や新人を取り巻く環境をより理解をした上での支援を期待する場合、同じ部署の先輩に任せることをお勧めします。一方、新人に新たな視点を得てもらうというような支援を期待する場合、利害関係のない他部署の先輩が担うことも有効でしょう。
OJT担当者が押しつぶされないために持つべき意識
ここからは、うまくいかないときも押しつぶされず、乗り越えるために持っておきたい意識を紹介します。
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