総務のマニュアル
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組織の未来を守る 成功に導くサクセッションプランの作り方
「85%が作成」も機能不全に? 日本企業においてサクセッションプランが思うように進まない理由
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ コンサルティング部 エグゼクティブコンサルタント 井関 隆明
最終更新日:
2026年03月09日
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企業を取り巻く環境の複雑化と、コーポレートガバナンス・コード改訂を背景に、次世代リーダーの育成・指名は日本企業にとって避けて通れない喫緊の課題です。本企画では、社長・CEOやCxOなどの後継者計画「サクセッションプラン」に焦点を当て、今注目される背景や日本企業における現状、計画策定のための準備、運用強化策などについて3回にわたり紹介します。まず初回となる今回は、上場企業における取り組みの現状と運用上の課題を整理していきます。
サクセッションプランとはどのようなものか?
サクセッションプランは、一般的に後継者計画と訳され、社長・CEOをはじめとした重要なポジションやリーダーシップレイヤー(階層)の後継人材を見極め、計画的に育成・配置していくことを指します。単に社長や経営幹部の後継候補者をリストアップするだけの施策ではなく、継続的に組織における将来のリーダーを特定し、期待される役割を果たすことができるように計画的に育成していく取り組みとなります。
日本企業においては、社長・CEOやCxOクラスのポストについて、一定期間の任期を設定しているケースが多く、想定される交代時期を見据えながら後継候補者を選抜・育成し、最もふさわしい人材を見極めて円滑なバトンタッチを進めていくことが中心的な取り組みとなります。しかしながら交代時期については、経営計画の推進や業績目標の達成状況などにより、当初の想定を見直す場合や、現任者の体調不良などの不測の事態によって急な交代が必要となることもあり得ます。このような状況の変化や緊急事態の発生時においても、迅速に後継者を指名できるよう、常日頃から備えておくことも重要です。
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