テレワーク時代のマネジメント術

テレワークにおける新入社員教育のポイント

株式会社パーソル総合研究所 執行役員 髙橋 豊
最終更新日:
2022年01月06日
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新型コロナウイルス感染症対策として、企業にテレワークが導入され、人流抑制に大きく貢献するとともに新しい働き方として認知されました。物理的環境が整備され、テレワークが定着しつつありますが、対面でのコミュニケーションが減り、相手が見えないリモートでのマネジメントの難しさを感じている方も多いのではないでしょうか。テレワーク下では、さまざまな要因によってメンバーの不安感や孤独感が増大したり、生産性が落ちたりします。一方で、生産性やエンゲージメント、求心力が上がったりします。この違いは、マネジメントが機能しているかどうかに起因しています。ここでは、テレワークの際の新入社員教育のポイントを紹介します。

これまでも抱えていた新入社員教育の課題

コロナ禍によってテレワークが導入される前の段階で、新入社員教育には大きな課題がありました。

それは、昨今の全般的な傾向として「会社が自分に対して手取り足取り教えるものだ。それは当たり前のことだ」と思って入社してくる若手が多い、ということです。その原因として考えられるのは、学校の先生や親が「失敗してこい」「自分で見て学べ」というだけで、放っておかず、全てにおいて丁寧に細かく教える傾向がある、ということだと考えます。

特に効率を重視する学習塾や予備校では、常に「最短距離で絶対に確実に成功する方法」を教えてくれていたはずです。しかし、新入社員が活動する現在の社会は、VUCA時代に入ったといわれ、誰にも予測がつかないほど変動性や不確実性が増し、複雑化し、いろいろな境界が曖昧になって誰にでも簡単に手に入る「正解』などあり得ません。それでもそうして育てられてきた若者たちは、当然のように「正解は教えてもらえるものだ」と思い込んでしまっているのです。さらに彼らは、失敗しても傷つかないように周囲からフォローされて守られてきているので、自分と向き合う習慣を持っていない可能性もあります。

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著者プロフィール

株式会社パーソル総合研究所 執行役員
髙橋 豊

大手建設会社での総務人事担当、電気メーカー子会社での採用および研修担当を経て、株式会社日本能率協会コンサルティングに入社し、大手IT企業などを対象に1,000 を超える事案のコンサルティングを経験。トーマツイノベーション株式会社(現・株式会社ラーニングエージェンシー)の講師派遣研修事業の責任者を務めたあと、現職に就任。著書に『テレワーク時代のマネジメントの教科書「 見えない部下」をどう管理するのか?』などがある。

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