パナソニック、WELL認証を取り入れた空間パッケージを展開 健康経営を「エリアから」実現
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年12月03日
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パナソニック(大阪府門真市)は12月2日、WELL認証の考え方を取り入れた「Well-Being空間パッケージ」の提供を開始したと発表した。
近年、健康経営やESG経営への関心が高まる一方で、「費用対効果が見えにくい」「オフィス全体のリニューアルは難しい」といった理由から、具体的な施策に踏み出せない企業も少なくない。こうした課題に対し、同社はエリア単位で導入可能な空間パッケージを通じて、働く人の心身の健康に配慮した環境づくりを支援する。
WELL認証とは何か 空間の「快適性」が評価基準に
WELL認証は、建物や空間が人の健康や快適性にどのように寄与するかを評価する国際的な建築物認証制度で、2014年に米国のDelos社によって開発された。室内の光・空気・音・水・温熱環境・香りなど、多様な要素が人の健康に与える影響に着目し、空間設計を評価する点が特徴だ。
現在、WELL認証は世界97か国で2万3000件以上のプロジェクトに採用されており、特にアメリカ(約1万7000件)、イギリス(約1400件)では導入が進んでいる。
日本でも、感染症対策やESG投資の観点から導入の動きが見られ、健康経営やウェルビーイング経営を進めるうえでの指標としての活用が期待されている。WELL認証を取得することで、従業員の満足度やエンゲージメントの向上、離職率の低下といった効果が見込まれるほか、ESG経営の取り組みを社内外に可視化する手段としての役割も果たす。
空間ごとの提案で導入のハードルを下げる
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