総務のマニュアル総務部門が押さえておくべき内部統制実務

総務部門が担う内部統制の業務(2)

米国公認会計士・公認内部監査人 打田 昌行
最終更新日:
2022年08月09日
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ロシアによるウクライナ侵攻により、サイバー空間が無法化しつつあります。もちろん私たちの身近で物理的な戦闘行為が起きているわけではありませんが、日本を代表する企業や地方の病院で、サイバーテロによって身代金を求められる被害が多発しています。こうした被害を予防するため、内部統制報告制度の働きが求められ、実際に活躍していることをご存じでしょうか。ここでは、賃金・給与の支給や、IT機器の管理・運用などにおける内部統制の業務について、具体例を用いて説明します。

「総務部門が担う内部統制の業務(1)」はこちら

賃金・給与計算や支給にかかわる業務(業務プロセスに係る内部統制にかかわる)

従業員の賃金・給与計算を、総務部門が行っている会社や支店、営業所も多いのではないでしょうか。とりわけサービス業に属する会社では、賃金・給与を計算して支給するプロセスは、業務プロセスに係る内部統制の中でも、売上原価に関係する重要なプロセスとなります。そのため、内部統制の視点から、次のリスクに注意を払う必要があります。

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著者プロフィール

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米国公認会計士・公認内部監査人
打田 昌行

コンサルティングファーム、IT企業を経て、株式会社日立製作所グループ傘下の内部統制部門に10年以上所属。海外拠点を中心に、グループ内外企業に内部統制報告制度を導入、実績を上げる。地道なインタビューと綿密な文書作りにとどまらず、監査結果を巡る監査人との折衝にける。内部統制、コンプライアンス、不正予防や会社の仕組み作りに関して広く執筆、研修講師も務める。一般社団法人 内部監査協会で論文発表多数、講演実績あり。

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