シャープ、経営戦略と連動した人材戦略を公開 「サステナビリティレポート2025」発行
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年09月05日

アクセスランキング
シャープ(大阪府堺市)は9月3日、「サステナビリティレポート2025」を発行した。2024年度の活動を中心に、人材戦略などの社会活動のほか、環境活動やガバナンス(ESG)に関する取り組みと成果をまとめたもの。
グループの経営理念の実現に向け、5月に発表した中期経営計画において、持続的な事業拡大を支える成長基盤の構築に向け、人への投資拡大を明言。レポートでは、従業員エンゲージメントの向上のための環境整備や、AI・デジタル人材やグローバル人材など、会社の成長を支える人材の育成・獲得に注力することなどを明らかにしている。
経験豊富な人材を積極採用、ミドルマネジメントと若手層の研修に注力
また、同社はAI・デジタル人材の育成と獲得を急務と位置付け、強化すべき技術分野を特定。対象技術者へのリスキリングプログラムを実施し、高度専門人材の獲得に向けて競争力のある柔軟な処遇設計を進めている。
さらに、グローバル人材の確保への取り組みとして、研修やローテーション、OJTを効果的に活用しながら社内人材育成をはかるとともに、海外事業の経験が豊富な人材の積極的な採用を推進する方針を示した。
個々のキャリア自律を促し、社員の主体的な成長を支援する環境づくりをしており、自己のキャリア開発計画や仕事の適性を申告する「人事申告制度」や、社内人材を有効に活用する「社内公募制度」といった制度を設けている。
企業としての総合力を高めるため、多彩な人材育成プログラムや研修を整備。階層別人材育成では今後、特にミドルマネジメントと若手人材に焦点を当てて、研修を拡充するとしている。

人材戦略を支える制度や職場環境 従業員のオーナーシップを高める施策
※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。