組織のリスク管理能力の本質的向上を目指して

組織のリスク管理能力の本質的向上を目指して 第1回:問題の所在を明確に!

一般社団法人リーガル・リスクマネジメント研究機構  代表理事 森 健
最終更新日:
2017年02月23日

企業その他の組織(以下、企業等)を取り巻くリスク・危機は、時代とともに内部・外部環境の変化によりさまざまな形で顕在化し、その組織に襲いかかってきます。

これまでも企業等は、それぞれの方法でさまざまな努力を積み重ねてきました。しかし現実には、再発防止策が不十分・不適当なことに起因して、同じ危機に何度も直面したり、対策の実効性が上がらないといった状況に陥ってしまうことも、実務上よく見られる場面です。

本稿では、リスク管理全般に関して、筆者の実務家としての経験・知見も踏まえた上で、さまざまな問題提起や課題解決の方向性を示していきますが、本格的に各論へと入る前に、まずは自組織点検の簡単なポイントについて整理したいと思います。

自組織点検3段階

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著者プロフィール

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一般社団法人リーガル・リスクマネジメント研究機構  代表理事
森 健

経歴
開成高校・慶應義塾大学法学部卒業後、約12年間地方自治体で実務経験を積む(税務、用地買収、文書法規、情報公開、防災・危機管理、行財政改革など)。その後、企業へ転職し、グローバル企業(30か国に展開。従業員約17万人規模)におけるリスク管理体制再構築やBCP策定、外資系企業(従業員約1万人規模。後に東証1部に上場)における法務・コンプライアンスの責任者など複数社でマネジメント職を経験。 2015年7月より一般社団法人リーガル・リスクマネジメント研究機構 代表理事に就任。行政・企業の双方で総務、法務、危機管理、人事・人材育成といった管理系業務を経験し、たとえば行政においては「災害対策本部に詰めて避難勧告発出の意見具申」をし、企業においては「新型インフルエンザ対策本部における事務局の実務責任者として対応の指揮をとる」など、「官民ハイブリッドな実務経験」を管理系業務を中心に備えている。実務経験に根差した研修やアドバイスは「わかりやすい」「参加者の腑に落ちる」と講評を得ており、企業からリリーフ的な依頼も多く、稼働実績も急増中である。

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