ビジネスマナー:通夜、葬儀、告別式

最終更新日:2011年05月04日

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<通夜>


急を聞きつけて、職場から仕事を終えて駆けつけるという人が多いため、現在は夜の6時?7時頃に始まり、約1、2時間を通夜とする半通夜が主流である。


通夜は「今晩、急に...」という場合が多いため、会社から直接通夜に参列する際は喪服を着用しなくても失礼に当たらない。派手な色は避けるべきだが、紺色やグレーなどの服であれば問題ない。地域によっては、準備していたかのように見えるという理由から、通夜に喪服を着ていくとかえって失礼になるという作法もある。


ただし、前もって通夜の日を知っている場合は、基本的に喪服で参列した方がよいだろう。会社に喪服を用意しているという人も少なくない。




<葬儀・告別式>


葬儀や告別式に参列する場合は、失礼のない服装を心掛ける。


男性は、黒や濃紺の背広に白ワイシャツ、黒ネクタイ、黒靴下、黒靴といった略礼服で派手な腕時計は避ける。


女性は黒や紺、グレーなど、シックな色合いのスーツやワンピースで、長袖か七部袖のものが望ましい。夏であっても露出は控え、アクセサリーも真珠のネックレスやイヤリングなどにとどめる。靴は茶系を避け、エナメルやスエード素材、目立つ金具が付いているものも避ける。また、皮製のジャケットなども避ける。これは殺生をイメージさせるという理由から結婚式の場合もNGだ。


最近は、ネイルアートで爪を飾る女性が増えているが、弔辞の席ではできるだけ隠すようにるる。本来であれば取るべきだが、どうしても時間的に難しい場合は光沢のない黒い手袋などで爪を隠すなどの配慮を忘れずにしたい。




<葬儀が終わったあとの弔問>


通夜や葬儀に参列できなかった場合、初七日や初七日が過ぎた頃に弔問し、持参する供物や香典には「御香典」と書く。もし、葬儀の後に不幸を知った場合は、遺族を知っていれば電話か手紙で連絡し、お悔やみを述べ、先方の都合を確認してから弔問する。弔問は早いほうがよいだろう。弔問したときに不幸を知らなかった事情を話す。


四十九日を過ぎている場合、香典袋の表書きは「御香典」「御仏前」である(仏式の場合)。




<密葬や家族葬の場合>


密葬や家族葬の場合、告別式のようなものもないため、一般の人の参列を断るケースがある。もし、故人宅から特別に連絡もなく、家族葬ということで参列を断られた場合は、参列を控えるのがマナーだ。お悔やみの言葉は手紙などで伝えるようにする。

『月刊総務』2010年11月号より

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