「コンプライアンス違反」倒産、過去最多の300件超 雇調金等の不正受給で倒産に至るケースも急増
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年04月07日

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東京商工リサーチ(東京都千代田区)は4月4日、2024年度の「コンプライアンス違反」倒産に関する調査結果を公表し、過去最多の317件(前年度比35.4%増)に達したと明かした。前年度の234件から1.3倍増と大幅に増え、初めて300件を超えたとしている。
「コンプライアンス違反」倒産、コロナ禍を経て増勢を強める
倒産の内訳は、税金滞納などの税金関連が172件(前年度38.7%増)、雇用調整助成金などの不正受給が42件(同75.0%増)、粉飾決算が21件(同10.5%増)で、それぞれ増勢が目立った。

同社は、コロナ禍が落ち着いた2023年度以降、コンプライアンス倒産が増えていると分析。経営難などの中小企業の改善が遅れる一方、事業再生が本番を迎える2025年度はさらに倒産が増加する可能性が高まっているという。
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