企業の魅力を発信する SNSブランディング

SNS活用でブランディングを向上:成果は一朝一夕には出ない。目的とターゲットを絞り継続を

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2023年01月20日
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社名やサービスの認知度を上げ、売り上げを伸ばし、サイトへ誘導し、採用母集団を形成する —— SNSは、企業にとって魅力的なツールだ。しかし残念ながら、導入するだけで成果が上がる魔法のつえではない。成功につなげるためには「誰に向かって」「何を訴求するのか」という戦略が必要だ。株式会社グローバルリンクジャパンの清水将之さんが説く、基本的な考え方や各ツールの特徴とは。

取材・文◎武田 洋子

目的が曖昧なままだと効果は感じられない

SNSに対する企業の期待度は高い。本誌の調査では、自社にとってSNS活用が「とても必要」「やや必要」との回答が9割を超えた(図表1)。ところが現状について尋ねると、「全く進んでいない」が半数を占め、「とても進んでいる」と答えたのはわずかに2%だ(図表2)。進まない理由としていちばん多かったのは、「ノウハウがない」だった(図表3)。

株式会社グローバルリンクジャパン 取締役 清水 将之さん
株式会社グローバルリンクジャパン
取締役
清水 将之さん

IT企業で大手企業のサイトディレクション、マネジメント、新規事業開発などを経験したのち、株式会社グローバルリンクジャパンの取締役に就任。著書に『SNSでシェアされるコンテンツの作り方』『SNSマーケティングのやさしい教科書。Facebook・Twitter・Instagram —— つながりでビジネスを加速する最新技術』(エムディエヌコーポレーション)などがある。

実際のところ、SNSはそれほどまでに効果絶大なのだろうか。SNSマーケティングを事業とする株式会社グローバルリンクジャパンの取締役、清水将之さんに、メリットとデメリットを聞いてみた。

「想定されるメリットの一つは、認知度の向上です。自社サイト・ブログへのアクセス数、問い合わせ、ユーザー数の増加が見込まれることは多くの企業が実感していると思います。次に、SNSは双方向コミュニケーションであるため、顧客との距離が縮まりやすい。密なコミュニケーションを通じてファンの増加が期待できます。特にBtoCで結果が出やすいですね。BtoBはそもそもSNS利用企業の母数が少ないので劇的な変化は感じにくいでしょう。3つ目は求人や広告のコストです。SNSで会社の認知度が向上しフォロワーが増えれば、母集団の形成が進みます。しかもSNSは基本的に無料なので、もろもろのコストが大きく削減されることになります」

しかし、メリットにはいずれも条件がある。SNSは無料だがあくまでもツールに過ぎず、運用する手間暇がかかる。SNS上に広告を出す場合はもちろん有償だし、認知度を向上するにせよリピーターを増やすにせよ、目的に合わせた施策は不可欠だ。

清水さんは、結果を出している会社はいずれもSNSマーケティングの本質を理解し、目的達成の手続きを適切に踏んでいると指摘する。目的意識が曖昧なまま他社の結果だけを見て右に倣えと導入した企業の多くは、効果を実感できずに終わることになる。これらの条件はデメリットにも通じるだろう。

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