においマネジメント

においマネジメント【その9】人が集中できる時間は最大45分

株式会社イコア  代表取締役 青木 恵
最終更新日:
2020年01月17日
コラム

休憩をせずに業務を遂行すると確実に生産性が下がります。なぜなら、私たちの頭が一度に集中できる時間には限界があるためです。また、手を抜かないまじめな人ならば体だけでなく心も疲れ、ストレスをため込むことにもなりかねません。あなたは大丈夫ですか?

集中できる時間

精神科医であり作家でもある樺沢紫苑さんによると、人間の集中力には「15・45・90分の法則」があるそうです。人が深い集中を持続させられるのは15分程度。子供でも集中力を保てる時間は45分。小学校の授業時間、テレビドラマもCMを除けば45分程度です。そして最後に45分の2倍である90分。この時間は大人が集中していられる時間の限界です。

また、東京大学大学院の池谷裕二教授と株式会社ベネッセコーポレーションが行った「勉強時間による学習の定着・集中力に関する実証実験 」によると、「連続して60分」勉強を行ったグループよりも「休憩をはさんで15分×3(計45分)」勉強を行ったグループの方が、テストの点数が高いという結果が出たそうです。

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このことから、長時間勉強するよりも短時間集中して勉強した方が高い成果が期待できることがわかります。これは業務においても同じであるといえるでしょう。池谷教授は、「脳波を見る限り、集中力やガンマ波のパワー回復に差異が見られました。休憩をはさむことは集中力の維持に寄与し、より少ない学習時間にもかかわらず長期的に見て高い学習効果を発揮する可能性が示唆されます」と述べています。

集中力を妨げる行為

さらに見逃せないのが、集中力を妨げる行動です。ジョージタウン大学のChristine Porath教授によると、職場での無礼な行為や感情的嫌がらせ、いじめ、そしてその他有害な行動が、集中力を下げることにつながると、ニューヨーク・タイムズに次のように語りました。

「職場での有害な行為は、集中力の低下につながります。4,500人ほどの医者、看護婦、そしてその他病院職員を対象とした調べによると、不正な言動や見下すような態度、それから侮辱する行為を含む乱暴な行為の71%は『医療ミス』を理由とし、27%は『患者の死』としていました。有害な行為が行き交う環境で働く人は、目の前にある情報を見落としがちなのです。与えられた情報をうまく処理することもできなければ、効率的にかみ砕くことも一仕事。例として挙げられるのは、『僕が聞くまで君の意見は必要ない』の一言、それから社内コミュニケーションのタイプミス(※)を見落としたがために怒鳴られること。このような場面に遭遇する回数が増えると、社員たちは徐々に貢献する回数が減り、自分への信念を失っていきます」

※ 社内コミュニケーションツールでの情報共有を見落としたために

対策

上記のような状況を避け、クリーンな職場を築くためには、下記の行動が効果的だとPorath氏はいっています。

  1. 笑顔を大事にし、感謝の気持ちを伝える
  2. 周りに情報共有をする
  3. 礼儀正しく振る舞う
  4. 敬意を示す
  5. 視線を合わせるときは、「10/5の法則」(※)を思い出す
  6. 会議中はPCよりノートを使う
※ルイジアナ州最大の医療供給者であるオシュナーヘルスシステムが提案した法則。従業員が10フィート圏内にいるときは視線を合わせ、5フィート圏内にいるときはあいさつをするというもの。

また下記は、青木提案ですが、これを意識して繰り返すことで効率の良い働き方につながるのかもしれません。

  1. 業務の際、優先度の低い案件は電話ではなくなるべくメールで連絡してもらう。
  2. メールやスマホを見る際には、時間を区切る。
  3. 一人になれる場所に移り、集中している状態を周りの人に理解してもらう。
  4. 自分にいちいち聞かなくてもわかるように情報は共有する癖をつける。
  5. 15分、30分、45分働いたら、休憩する。

集中力を上げるリフレッシュ方法3選

それでは業務を遂行して45分たったらプチ休憩しましょう。誰にでもできて効果的なリフレッシュ方法をご紹介いたします。

(1)脳にしっかり酸素を届ける

一度息を止めて、深呼吸で新鮮な酸素を取り込みます。しっかりと脳に酸素を送り込みましょう。

(2)レモンの入った飲料で頭をスッキリさせる

レモンの香りは集中力アップに良いとされ、クエン酸が補給できるため疲労回復にもつながります。最近は国産のレモンが出回るようになりました。私は蜂蜜に漬けたものをオフィスに持っていき、お湯で割って飲んでいます。レモンで有名なポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社 によると、レモンの香り成分や果汁の摂取は体内時計をリセットする働きがあるそうです。

(3)アロマで深呼吸

レモン、ペパーミント、ローズマリーなど、シャープなアロマの香りでリフレッシュ。ハンカチに一滴落として香りをかいでみましょう。同時に深呼吸もできるので脳もリフレッシュできます。石油由来の合成香料ではなく、天然の植物原料であることもチェックして使うといいでしょう。

働き方改革により長時間労働が是正されるようになりましたが、今まで通り業務をこなすだけの意識では、仕事の生産性は上がりません。集中と休憩の意識付け、これが今後の働き方に必要とされるのではないでしょうか。

※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。

著者プロフィール

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株式会社イコア  代表取締役
青木 恵

経歴
1966年、国際婦人デーである3月8日生まれ。東京都出身。成城短期大学教養科英文コース卒業。総合商社勤務後、独立。プリザーブドフラワーとアロマセラピーを融合させたプリザーブドアロマフラワーで製法特許を取得。1998年、日本初のプリザーブドアロマフラワーの技術、ハーブティ調合やアロマ香水調香を教えるサロンドフルールイコアを創業。2004年、株式会社イコアを設立。2004年から2014年まで10年間で1300名以上の認定コーディネーターを養成。2015年より120社以上の企業にヒアリングを重ね、企業に特化したハーブとアロマを独自調査研究。2019年1月より日本初、ハーブとアロマのコミュニティ「オフィス森林浴」をスタート。今後、日本産ハーブなど日本の優れたコンテンツを海外に広く発信することも視野に入れている。
専門分野
健康経営プロデュース・コンサルティング、ハーブ・アロマの調合・調香、フラワー・グリーン空間設計

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