災害時ライフハック:防災士が紹介する「もしも」のための裏技・アイテム

防災トイレ選びは価格よりこの4つのポイントに注目して! 防災士が実際に商品を試してみた結果は

防災士/ライター・編集者 原田 怜果
最終更新日:
2025年07月28日

十分な備蓄がない中でも、身近にあるものを上手に活用することで自分や大切な人の命を守るライフハック、防災グッズレビューなどをお届けしている本連載前回は、100円均一ショップのアイテムを使って、安価に、そして簡単に、災害時に利用できる簡易トイレを作る方法をお伝えしました。ただし、中には「自作のトイレだけでは性能面で心もとない」と思う方もいらっしゃるのではないかと思います。そこで今回は、市販の防災トイレ(携帯トイレ・簡易トイレ)を購入する際に失敗しない選び方のポイントを4つご紹介したいと思います。ポイントに沿って選んだ商品を実際に試してみたレビューも記載しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ポイントは4つ! 失敗しない防災トイレの選び方

防災トイレは、家族全員分を一からしっかり備蓄しようと思うと、かなりの出費になります。そのため、価格の安さだけに注目して商品を選んでしまう方も多いようです。

しかしやはり、安いには安いなりの理由があり、

  • 備え付けの袋が便器のサイズと合わず、使えない
  • 防臭効果がイマイチで、におい漏れが気になる
  • 凝固剤が少なすぎる、凝固剤を入れても汚物がうまく固まらない

など、失敗談を聞くことも多々あります。

そもそも、もしものときのための備えであるのにもしものとき使えないとあっては、安くても意味がありません。価格ももちろん重要なポイントですが、次の4つのポイントも意識して商品を選んでみてください。

【ポイント1】吸水量が多い商品を選ぶ

1つ目のポイントは、吸水量が多い商品を選ぶことです。吸水量が多ければ多いほど、トイレの交換回数は少なくて済みます。すなわち、備えておくべき防災トイレの個数が減らせます。

ただし、凝固剤で汚物を固めるタイプの場合、吸水量が書かれていないことも。その場合は、1袋当たりの凝固剤の量を確認し、凝固剤の量がなるだけ多い商品を選んでください。

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プロフィール

防災士/ライター・編集者
原田 怜果

2014年にWebライターとして独立。2016年以降、編集者を兼任。2023年に防災士資格を取得し、一般社団法人地域安全協会代表理事 山本一氏に師事。現在は「防災を日常に」をコンセプトに、一人ひとりの防災力(自助の力)を高めるべく、記事の監修・執筆、防災イベントの企画・立案等を通して防災知識の普及活動を行う。

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