災害時ライフハック:防災士が紹介する「もしも」のための裏技・アイテム

【冬の災害時ライフハック】暖房が使えないときは必ず思い出して! 防寒に有効なキッチンアイテム

防災士/ライター・編集者 原田 怜果
最終更新日:
2024年12月20日
202411x_00

誰もが経験したことがないような災害がもし起こってしまったら、想定していなかった事態に見舞われることも……。万が一のときに身近にあるもので自分や大切な人の命を守る、ライフハックや防災グッズレビューを防災士がお届けする本連載。第2回となる今回は、アルミホイルの活用術です。気温が低く、寒くなってくるこれからの季節、災害が起こったときにまず気を付けなければならないのが「低体温症」です。断熱・保温効果の高いアルミホイルは、ライフラインの寸断で暖房器具が使えない中でも体温を保つために大きな役割を果たしてくれます。

低体温症は災害関連死の原因にも

地震や地震によって引き起こされる津波が直接の原因ではなく、災害でのけがや避難生活中の健康状態の悪化に伴って亡くなってしまうことを「災害関連死」といいます。2016年4月に起こった熊本地震では、50人の方が直接死で亡くなり、その4倍以上の219人の方が災害関連死で亡くなっています(2024年8月13日時点)。

2011年3月に起こった東日本大震災でも多くの方が災害関連死と認定されており、復興庁によれば、その数は2023年12月31日時点で3802人に上ります。3月といえば、災害に見舞われた東北地方はまだまだ厳しい寒さの中にあり、多くの方が低体温症で亡くなりました。冬の災害では、寒さ対策を万全に行っておくことが命を守る鍵となるのです。

保温効果の高いアルミホイルは、体温維持に活用しよう!

日常生活では主にキッチン周りで大活躍してくれるアルミホイル。実は断熱性や保温性に優れており、災害時には防寒アイテムとしても大変有用です。今回はアルミホイルの保温性を実証するため、前回ご紹介したペットボトルの簡易湯たんぽを使って実験を行ってみました。

続きは無料の会員登録後にお読みいただけます。

  • ・組織の強化・支援を推進する記事が読める
  • ・総務部門の実務に役立つ最新情報をメールでキャッチ
  • ・すぐに使える資料・書式をダウンロードして効率的に業務推進
  • ・ノウハウ習得・スキルアップが可能なeラーニングコンテンツの利用が可能に

※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。

著者プロフィール

r-harada

防災士/ライター・編集者
原田 怜果

2014年にWebライターとして独立。2016年以降、編集者を兼任。2023年に防災士資格を取得し、一般社団法人地域安全協会代表理事 山本一氏に師事。現在は「防災を日常に」をコンセプトに、一人ひとりの防災力(自助の力)を高めるべく、記事の監修・執筆、防災イベントの企画・立案等を通して防災知識の普及活動を行う。

関連記事

  • 何となくで選んでない? 実は重要なオフィスの「照明」。空間に合った明るさや色味が与える効果 PR
  • 「交通事故ゼロ」を目指して 社員の安全運転意識の向上や事故リスクの低減に取り組む企業を表彰 PR
  • エンゲージメントを高めるオフィスの条件とは? 事例から学ぶトレンドを押さえた空間づくり PR

特別企画、サービス