戦略総務のためのマインドセット

総務に異動は「左遷」? 総務の評価について考える

株式会社月刊総務 代表取締役社長/戦略総務研究所 所長/FOSC 代表理事/一般社団法人ワークDX推進機構 理事 豊田 健一
最終更新日:
2022年06月20日

他部署から見た総務のイメージは、雑務・庶務ではないでしょうか。一方で、総務業界内では「戦略総務」という言葉が広がりつつあります。本シリーズでは「戦略総務」を推進し、総務の地位を向上するためにはどうすればよいか、戦略総務研究所所長の豊田健一が紹介。今回は、総務に対する評価について考えていきます。

総務に「左遷」させられる?

コロナ禍が始まる前の2019年。日本列島を熱狂させたラグビーのワールドカップが開催されました。われらが日本代表「ブレイブ・ブロッサムズ」は史上初のベスト8に進出。南アフリカには負けたものの、多くの感動を与えてくれました。私も、アイルランド戦での福岡堅樹選手のトライに涙した覚えがあります。

その2か月前にテレビで放映された、池井戸潤氏原作のドラマ「ノーサイド・ゲーム」を見た方もいらっしゃると思います。この中で総務について語られている部分が、本日のテーマです。ウィキペディアには次のようなあらすじが紹介されています。

トキワ自動車経営戦略室次長の君嶋隼人は、滝川桂一郎が出したカザマ商事買収案件に反対する意見書で、滝川と対峙していた。この案件は、結局取締役会で見送られたが、それからおよそ3か月後、君嶋は横浜工場総務部長に左遷させられる。

横浜工場総務部長に「左遷」させられる――。残念ながら、これが一般的な総務のイメージなのかもしれません。かくいう私も、リクルートに新卒で入社し、4年目に東京・立川で山梨県担当の営業をしていて大きく営業目標を外し、次の期からは総務部に異動しています。これをどう捉えたらいいのでしょうか。

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