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事業所にとどまるために! ライフラインを代替するための道具と確保しておくべき水・食料

ソナエルワークス代表  高荷 智也
最終更新日:
2023年03月15日
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停電や断水が生じることを想定した道具と、事業所内で確保する水・食料について紹介します。

事業所にとどまるための道具

停電や断水が生じると、トイレや衛生管理、また就寝時の防寒などが問題となります。事業所に人をとどめるため、ライフラインを代替するための道具を用意してください。

非常用トイレ

最も重要なライフラインの代替用品が、「非常用トイレ」です。1日水を飲まない、3日間食事を取らない、という状況はあり得ますが、1日以上トイレを使わないということは不可能ですので、トイレの確保は必須事項となります。トイレの数が十分でない場合、飲食を控えるようになりますが、これは「エコノミークラス症候群」を招いたり、夏場の熱中症の原因となりかねませんので、健康を維持するためにもトイレは不可欠です。

目安としては、1人当たり「1日5回×3日分」を想定して準備します。予算を絞る場合は、たとえば「男性トイレの小便器は水を流さずそのまま使う」といった方法で、量を減らすことも可能です。ただしビルなどの場合は、配管の点検などが確認されるまで「排水禁止」となる場合もあるため、基本的には「1人につき15回分」を準備してください。

保管方法については、たとえば災害直後の利用を想定して、数回分程度をほかの防災用品と併せて事前に個別配布、そのほかは倉庫などで集中管理をするといった方法が考えられます。また、使用済みの非常用トイレを一時保管するために、日頃事業所内で用いているゴミ袋などは多めに在庫を持つようにするのがよいでしょう。

非常用トイレの例

非常用トイレ
一般的な非常用トイレは、「便器にかぶせる袋」と「凝固剤」で構成されます

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著者プロフィール

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ソナエルワークス代表
高荷 智也

備え・防災アドバイザー/BCP策定アドバイザー。「自分と家族が死なないための防災対策」をテーマに、堅く思われがちな防災をわかりやすく伝える活動に従事。「企業の実践的BCP策定」ポイントを解説する専門家でもある。講演・執筆・コンサルティング・メディア出演など実績多数。防災系YouTuber、Voicyパーソナリティーとしても活躍中。

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