最終更新日:2010年03月08日
引越プロジェクトメンバー向けのガイダンスで使用する作業手順書は、引越業者の方で作成することになる。内容は、梱包作業を中心として、引越の1、2週間前から前日、当日そして引越後までのやるべき事項を示す。移転に慣れている人はそんなにいないので、ガイダンスで使用する作業手順書の内容は、全くの初心者向けで作成すべきである。ラベル貼り、什器等へのガムテープの貼り方は図示しておく。ガイダンスは作業手順書を使用して、引越プロジェクトメンバーに対して行う引越作業の実務勉強会である。内容は、作業手順書記載の通り、移転1週間-2週間前までに行う事前廃棄作業、前々日、前日、当日、移転後、それぞれの会社側が行う作業内容を説明することとなる。各部門の出席者を通じて、各部門へはその内容を伝えてもらい、対象部署全体へ浸透するようにする。開催時期は引越10日前程度で、事務局の総務が司会で講師は引越業者にしてもらうと良い。
●梱包作業
梱包作業での注意点は下記の通り。
(1) 机の上下の物やキャビネの中身は、机やキャビネと同等の番号(注、ナンバリングにより各什器に割り当てられた番号)のラベルを貼ったダンボール箱へ入れる
(2) 引出しの中身は全て、机と同等の番号のラベルを貼ったダンボール箱へ入れる。尚、クリップ等の小物類は封筒に入れてからダンボール箱に入れる
(3) 貴重品は必ず本人が持参し、ダンボール箱には入れない
(4) われものについては、別の段ボール箱に入れ「取扱注意」のラベルを貼る
(5) ガラスやビニールのデスクマットは、机と同等の番号のラベルを貼れば良い
(6) 機械類は箱に入れずにラベルを付けて机の上に置いておく
(7) OA機器や端末類は配線をはずしてテープで束ねて機器本体にとめる
(8) 既に段ボール箱に入っているものはそのままラベルを付ければ良い
(9) 梱包した段ボール箱は、搬出搬入に支障のない場所(逃げ場所)に置いておく"
●ラベル貼り
ラベルの貼り方(ラベルは移転先の住所を示すシールで、ダンボール箱や機器に貼る)の注意点は以下の通り。
(1) ラベルは梱包した段ボールや什器物品及び機械類に必ず一点につき一枚貼る
(2) ラベルはフロア別や種類別に分類されており、決められたものを使用する
(3) ラベルには図面に記されたナンバリング通りに記入する
(4) 段ボール箱に貼る場合は両側面の1箇所に貼る
(5) はがれやすい物に貼った場合はテープで補強する
(6) 梱包できない物(機械類)は直接ラベルを貼る
(7) OA機器等分解して運搬するものは、各一点ずつにラベルを貼る
(執筆:『月刊総務』)
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