オフィスの引越:費用

最終更新日:2010年03月10日

引越費用はとかく、どんぶり勘定で済ましがちである。しかし、見積段階でしっかりと価格の算定基準をヒアリングして、全て理解した上で発注すべきである。引越費用には次のような項目がある。トラック代、人件費、器材費、資材費、養生費、施工費がある。

●トラック代

これは当然トラックの台数に比例して増加、つまり、運搬する物品に比例する。移転先までの距離がある場合は、ピストンでの輸送が不可能となるので、その分台数は必要になる。引越業者が出してきた台数を鵜呑みにするのではなく、ピストン輸送の可能性も検討して台数を確認する必要がある。

●人件費

これは、投入する人数と引越の作業時間帯による。作業を指示する班長になると一般のメンバーよりも割高になる。フロアが分かれていれば、その分、各フロアに班長が必要となる。また、深夜の作業が長くなればなるほど、深夜割増がつくので人件費は高くなる。搬出作業の開始が早ければ早いほど深夜にずれ込むことが少なくなり、費用も軽減される。経済的なスケジュールを設定すべきである。

●器材費

これは、台車やラフター(簡単なクレーン)等、物を運搬移動させるのに必要な器材である。引越業者が運搬する物を見て判断し提示してくる。全て必要な器材ではあるが、一応、何に使用するのか確認はしておくべきだ。

●資材費

ガムテープやエアーキャップ、段ボール箱、それにナンバリングの番号を記入して段ボール箱に貼るのに使うラベル等、梱包するのに必要な資材である。どれだけ必要になるかは、はっきり言って、素人には見当もつかない。単価は高くないので、不足しないように十分な量を提供してもらうほうが良い。当日、不足して、作業が中断することが無いように準備しておくこと。

●養生費他

養生費とは、ベニヤ板やボール紙等で、運搬する場合に建物を傷つけないように、建物に付着させて保護する資材の代金である。施工費とは、什器を解体し組立や連結に要する費用であり、その他、作業をする人員を運ぶための人員輸送費なるものも発生する場合がある。

(執筆:『月刊総務』)

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