社内報の役割は、自社の情報を公開する場であり、また社員にとっては自由な発言の場でもある。その発言は、会社に対する意見であったり、問題意識の提示であったりする。会社としては、これらを社内報を通じて知ることができ、会社運営のヒントを得ることができる。このように社内報とは、会社とそこで働く社員双方向の、自分たちが働く場をよくしたいという希望が出会うところであり、その出会いによって、実際に会社の改革や進歩が図られていく。社内報の目指すべき方向、編集方針は会社によって様々であろう。例えばそれは、「問題提起型」であったり「社員参加型」であったりする。しかし、社内報の基本的役割は、会社の情報を分かりやすく伝え、社内の風通しをよくし、社員の働く環境を明るくしていく、というものであることは間違いない。
(執筆:株式会社ナナ・コーポレート・コミュニケーション 代表 福西 七重)