社内報の企画は、次の公式で考えることができます。ここで大切なことは、「どうして欲しいか」という思いを明確にすることです。
社内報の企画は、社内報の上で実現したいコミュニケーションそのものです。先に記した「コミュニケーションは要求である」とは、かのP・F・ドラッガーの言葉です。「どうして欲しいか」という要求によりコミュニケーションが成立するのであれば、そこを明確にすることが大前提となるのです。
《1》【誰が×何を×誰に伝えて×どうして欲しいのか】
=企画【どのようなテーマとするか】
《2》【誰が×誰に×どうして欲しいから×何を伝えるのか】
=企画【どのようなテーマとするか】
それぞれについては、以下の項目に分解できます。
【誰が】経営者、部長、課長、メンバー(ベテラン、中堅、若手、新人)等々+社内報担当者
【誰に】経営者、部長、課長、メンバー(ベテラン、中堅、若手、新人)等々
【どうして欲しいか】○○について知って欲しい、○○について理解して欲しい、○○の事実に共感して、○○と同様に行動して欲しい、など
企画、テーマが決まると、次にその料理方法が問題となります。いわゆる編集作業です。
次に必要なのは、企画意図である「どうして欲しいか」に到達できる企画に仕立て上げることです。
そのページに目が留まり、思わず引き込まれるように読んでしまい、その結果、「どうして欲しいか」を実現できる企画にすることです。
その前提としては、目に留まり、読まれることです。読まれることで、掲載してあることを「知り」、内容がわかりやすく、興味が持てれば「理解」され、記事の登場者の思いに触れることで「共感」されるのです。図表(5)に上手な企画の仕立て方を記します。
(執筆:ナナ総合コミュニケーション研究所)
さらに詳しく、社内報、社内コミュニケーションについて知りたい場合、下記をご参照ください。