社員の協力が得られない、とはよく聞かれる言葉です。もしみなさんが読者の立場で、いきなり全く知らない社内報担当者からのメールで「1週間以内に400字で、今年の抱負を書いてください」と依頼されたら協力しますか?
多くの方が、忙しいのにそんなことできるか、そのようなことを思い、快く協力されないでしょう。
しかし、それがもし良く知っている親友からだとしたらどうでしょうか?しょうがないなあ、協力してやるか。そのような気持ちにならないでしょうか。
多くの会社では、社内報担当者が知られる努力をしないまま、協力がされないと嘆いています。
知らない人に協力をすることは少ないという事実を認識しましょう。社内報担当者として社内で知られて、好意を持たれて初めて、協力しようと思われるのです。社内報という物体より、社内担当者という人間の方が、はるかにリアリティがある存在なのです。あらゆる機会を通じて、「私が社内報担当者です」と社内PRしましょう。
そして、社内報担当者自身として、会社が好きか、ここで働く従業員が好きか、会社を良くしようと思っているか。そのような思いがあれば、読者に好感を持たれるはずです。というのも、記事の書き方、写真の撮り方ひとつにそれが現れるからです。読者は敏感です。社内報担当者の人間観、会社に対する思いは、すぐに誌面に表れ、読者に伝わります。
従業員のことを知り、自らも知ってもらい、一緒になって会社を良くしていく。そのための社内報であるべきです。
(執筆:ナナ総合コミュニケーション研究所)
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