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若年社員の早期離職を防ぐために、上司が気を付けておきたいことは?(第10回)

2013年11月22日

前回では、チームの士気を上昇させるための必要な取り組みとして、成功事例や失敗事例の共有について取りあげました。
今回では、上司と部下のコミュニケーションについて考えます。


■今どきの職場内コミュニケーションって??

上司と部下が仕事帰りに一杯行く、いわゆる「飲みニケーション」は今や死語となりつつあるようです。

長引く不景気や、震災後の価値観の変化、若者世代のお酒離れ等々、原因はいろいろと言われていますが、職場外でのコミュニケーションが減りつつあるのは間違いないことでしょう。
一方、職場内ではどうでしょうか?どこの職場でもIT環境が整っていて、一人に1台のパソコンが貸与されていることも珍しいことではありません。

ただ、この状況はフェースツーフェースのコミュニケーションが失われているという負の影響を受けているのも事実です。


■フェースツーフェースのコミュニケーションは重要??

「今日の夕方時間とれるか?」とか「この書類ここを修正して」など、今まで日常、当たり前のように交わされていた、フェースツーフェースのやり取りが、ほとんど「社内メール」で済まされるようになりました。
お隣同士や背中合わせで座っていても、メールでの「会話」がなされるようになり、情報の伝達手段はもはや「メール」が主役となってしまった感があります。

「メール」でのやり取りは、「履歴」が残るため、言った・言わないのトラブルを回避できる。あるいは大量の情報を添付ファイルの活用により、一度に素早く伝達できるというメリットがあります。また自分の都合の良いときに自分のペースで閲覧できますので、タイムマネジメントの点でも嬉しいツールでしょう。

ただ、一方で履歴が残る故、一度発信した情報を修正しづらいというデメリットもあるでしょう。また、そもそも「言葉」だけのやり取りのため、発信者側の意図が伝わりづらく、時には「誤解」が生じ、思わぬ結果に発展することも少なくありません。

何より、言葉と言葉の間にあるウエットな情感が伝わりにくく、何となくドライで、一方通行のやり取りという印象は拭えません。

それでは一体、そのような事態を防ぐためにはどうすればよいのでしょうか?

「言葉」だけの言語情報のやり取りだけでなく、表情や声の大小、トーンなどの「非言語情報」を含めたフェースツーフェースのやり取りがやはり欠かせません。


■「言葉」の奥にある部下の「真意」を理解する!

コミュニケーション研修で「相手の『言葉』を鵜呑みにせず、どこかで疑いの気持ちも持ちながら話をして下さい」と口酸っぱく言っています。

これは相手を「疑え」という意味ではなく、「言葉」の奥にある「真意」を聴き逃しているのではないか?という自分の情報収集能力を常に疑いながら(気にしながら)コミュニケーションをとるようにという意味です。
理解が浅いなと感じたら、何度も聞き返す、あるいは言い換えをしながら相手と自分の認識度合を確認していく必要があります。

どんなに関係性が構築されていようとも、上司から話しかけられると部下は少なからず緊張するものです。
緊張のあまり、言いたいことの半分しか言えなかった。と感じている部下も多いことでしょう。

フェースツーフェースで会話をし、部下の緊張を解きほぐしながら、部下の言葉から「真意」を手繰り寄せる。
時にはオフィスを離れてグラスを傾けながら、部下の「想い」を聴いてあげるもよし。

そんなコミュニケーションが「めんどうくさい」と感じたなら、あなたの職場のコミュニケーションレベルは危険な水域かもしれません。

何でもかんでも「効率化」が叫ばれる昨今。IT環境の整備によって、上司と部下のコミュニケーションも「効率化」される一方では残念です。

時には、じっくりと時間をかけて、部下の「真意」に心を寄せるようなコミュニケーションをとってみませんか?
上司と部下の貴重な時間、部下のすっきりとした表情を見ると、上司であるあなたは、この時間を「非効率」だとは決して思わないはずです。

田原 洋樹
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