活躍する若手総務パーソンに学ぶ Z世代が輝く総務のつくり方

【活躍するZ世代総務事例】前職で養った傾聴の姿勢が総務の仕事で生かされる

月刊総務 編集部
最終更新日:
2022年12月19日
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販売職から、総務部門を目指して転職した菊地美優さんが入社したのは、2008年設立の総合人材サービス企業、株式会社プレシャスパートナーズだった。従業員が増えて拡大成長の勢いを増す同社の総務部で庶務を引っ張るリーダーとして活躍する菊地さんに、現在の業務と今後の展望をうかがった。

取材・文◎武田 洋子

別業種から転職 成長途中の庶務を担う

菊地美優さんの前職は携帯電話の販売員。アルバイトの頃から接客業には慣れていたが、働く中で、同僚のサポートをする適性があることに気付いたという。

田村 健浩さん,菊地 美優さん
株式会社プレシャスパートナーズ
総務部 部長
田村 健浩さん(左)

総務部
菊地 美優さん(右)

「同僚がお客さまの手続きをしているとき、次に何が必要なのか察して動くのが得意でした。そうした経験から、働く人を支援するバックオフィスの仕事に就きたいと転職を決めたのです。プレシャスパートナーズは、『関わるすべての人たちにとって、かけがえのないパートナーであり続ける』ことを企業理念にしていて、そこに共感しました」(菊地さん)

雇用のミスマッチがない世界を実現すべく、人材採用に関するさまざまなサービスを展開する同社は設立15年目で、従業員数は120人。2019年には就職イベントの運営やHRテックサービスの取り扱いも開始するなど成長著しく、来春には30人余の新卒が入社予定だ。平均年齢は29歳と若い。事業拡大に合わせて、長年1人だった総務部の体制を見直し、菊地さんは2022年5月に庶務担当として採用された。さらに夏、バックオフィス系では13年の経験者である田村健浩さんが部長として入社し、先輩社員が総務領域、菊地さんが庶務領域、田村さんが部長として全体を束ねる現体制が整った。

菊地さんの仕事内容は、祝い花や贈答品の手配、人事、福利厚生、契約管理、備品管理、Pマーク情報セキュリティ管理、社内リリースなど細かく、幅広い。ようやく半年が経過したところで、基本の引き継ぎは終了したものの、年に一度の業務などは未経験だ。総務業務は何もかも初めてであるため、最初の1年で庶務をひと通り経験し、翌年から内容を深めていこうと考えている。

「今は、ミスを減らすことを第一に考えています。手続きの順番を間違って覚えることは避けたいので、思い込みに頼らないように、振り返りを大切にしています」(菊地さん)

初めての業務で勝手がわからないが、何度も聞くのも申しわけないと、最初はためらっていたという。

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