活躍する若手総務パーソンに学ぶ Z世代が輝く総務のつくり方
世界の潮流を体現するZ世代の価値観 傾聴し、個性を受け止める育成のカギは安心と信頼にあり
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2022年12月14日

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1990年代後半〜2010年代前半に生まれた彼らはZ世代と呼ばれ、「デジタルネイティブ」「個性尊重」「非競争」などのワードと結び付けて語られることが多い。上の世代とは異なる価値観を持つとされる彼らは、組織や上司に何を求めているのだろうか。リクルートマネジメントソリューションズの武石美有紀さんに、Z世代の特徴や育成のポイントをうかがった。
取材・文◎武田 洋子
Z世代はギャップを感じやすい

HRD サービス開発部 トレーニング開発グループ研究員
武石 美有紀さん
2016年株式会社リクルートキャリア(現株式会社リクルート)入社。企業における採用領域の課題解決支援や社内の新人研修企画・研修講師業務に携わる。現在は株式会社リクルートマネジメントソリューションズにて、主に新人・若手従業員向けのトレーニングサービスを企画・開発する。
ここ数年、働き方を筆頭に会社組織は大きな変化にのみ込まれて
株式会社リクルートマネジメントソリューションズでは毎年、新入社員を対象にしたアンケート調査を実施している。10年前と今年の結果を比較すると、明らかな価値観の変化が浮かび上がった(図表1)。
理想の職場について、「お互いに助け合う」「お互いに個性を尊重する」が大きな伸びを見せ、「皆が1つの目標を共有する」「お互いに鍛え合う」が下がっている。また、理想の上司は「一人ひとりに対して丁寧に指導する」「よいこと・よい仕事をほめる」などが支持される一方で、「仕事に情熱を持って取り組む」「言うべきことは言い、厳しく指導する」要素は明らかに歓迎されていないのだ。しかしこれは決して「甘やかされたい」ということではない、と同社の武石美有紀さんは分析する。
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