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空港のグランドスタッフ、インテリアの販売を経て、設立して間もないスタートアップ企業の総務に転職して2年10か月(取材時)。未経験ながらオフィス移転や防災、入社式や全社総会運営、各種社内ルールの立案など、手探りでゼロから取り組んできた。江原万貴さんのバイタリティーはどこから生まれるのだろうか。
取材・文◎武田 洋子
裏方でサポートしたい 念願の管理部門へ転職
江原万貴さんは学生時代ハンドボール部に所属し、選手もマネジャーも経験したが、裏方でサポートするマネジャーの方が力を生かせる自分に気付いていた。サービス精神が旺盛で、ホスピタリティーやコミュニケーション、そして物事を判断することが得意。この経験から、「誰かのためになる仕事」を軸に就活をしたという。
最初は空港のグランドスタッフ、次に転職してインテリア販売に従事した。どちらも利用者や顧客をサポートするという意味では軸に沿っていたが、仕事をする中でバックヤードへの憧れが強まっていく。表に立つより、働く人々を支えたい気持ちが、再び転職を決意させた。
3社目に選んだのが、設立されて間もない株式会社FLUXだ。同社は「テクノロジーをカンタンに。経済価値を最大化する。」をミッションに、顧客の経済価値を最大化させるためのプロダクトを提供している。学生時代の先輩に誘われてオフィスを訪問した江原さんは、スタートアップ企業の熱量に魅了された。
「誰もがイキイキと仕事をしていて、成長の勢いに圧倒されました。私は普段はわりとロジカルな考え方をしますが、人生の大きな決断をするときは直感を大事にしています。そのときも、『ここで自分を試したい』とビビッときました」(江原さん)
未経験から管理部門へ転職するなら20歳代前半のうちに、と考えていた。「個人の成長が会社をさらに成長させる」という信念に共感し、江原さんは同社で最初の管理部門担当として入社した。直感は間違っていなかった。各自がプロ意識と責任を持ちながら働く、最高の環境とメンバーの中で、ずっと楽しかったと江原さんは振り返る。しかし、ゼロから構築する仕事は相当、大変だっただろう。
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