「情報が届かない問題」の正体とは? 伝えたつもりをなくす、情報共有の設計術
「仲良し」では情報が届かない? 現場が萎縮せず、率直な意見が組織を巡り始めるインフラ設計
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2026年06月25日
アクセスランキング
「届く情報伝達」の知識をお届けする本連載。前回はツールを整え、現場に定着するルールを設計する方法をお伝えしました。しかしルールを設計しても、「これをいっても大丈夫かな......」という萎縮が組織に残っていれば、情報は動きません。そこで第3回では、「心理的安全性」を情報流通のための必須インフラとして再定義し、総務が現場の土壌を耕すための実践アプローチをお届けします。
情報流通に不可欠な心理的安全性の本質
「仲良しクラブ」では不都合な真実は上がらない
心理的安全性を「職場の仲の良さ」と混同していませんか? 組織開発を支援するSMBC Wevox(ウィボックス)株式会社(株式会社アトラエと株式会社三井住友フィナンシャルグループの合弁会社)の取締役副社長である川本周さんは、心理的安全性についてよくある誤解をこう指摘します。
「心理的安全性とは対立や異論を恐れず、自分の意見や不都合な情報を出し合える状態のこと。仲は良いのに会議でバッドニュースが一切出ない、あるいは会議後にチャットや廊下で不満が噴き出すのは、心理的安全性が機能していない証拠です」
ツールをパイプに例えるなら、心理的安全性はその中を流れる水圧。「パイプがどれだけ整備されていても、『これをいったら怒られるかも』という恐怖がバルブを閉めてしまえば、情報は流れない」と川本さんは語ります。設計・ツール・心理的安全性 —— この3つがそろって初めて、情報は組織を巡り始めます。
情報の滞留を生む「上司と部下の間」の目詰まり
※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。