固定資産税(償却資産)講座
固定資産税(償却資産)講座 第3回:固定資産台帳作成が経営の根幹だった(3)
一般財団法人 資産評価システム研究センター 特任講師 笹目 孝夫
最終更新日:
2017年03月30日
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地方税調査吏員のためらい
固定資産台帳を中心にした償却資産の実地調査を行うと、固定資産の存在の有無にかかわる会話が始まります。
「この資産、本当にあるのかなあ......」
「もうどこにあるかもわからない資産なのに、そんなの関係あるの?」
「少し時間をいただけないと、資産の場所は確定できない」
「資産を買ったときに、経理処理したものだから、どこにあるかわからない。特に出先のものは任せてあるので、わかりませんよ」
地方税調査吏員は、少し黙り込み、ためらいます。
この固定資産の存在の有無にかかわる答えの背後には、二つの種類が存在しているからです。
一つは、固定資産台帳の管理の「不完全さ」によるもの。そして、自身がそれを知らないこと。もう一つは、「虚偽」に行うものです。こちらは「悪意」を含んでいます。
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