コラム

総務 / 総務の在り方 / 「場」の作り方

新総務考 【その22】知識経営を支える総務FM

2017年05月23日


■ 総務部門が知識経営を支える理由

 「知識経営」とは、知識に基づく経営、つまり資源や有形資産ではなく無形の知識を企業活動における価値創造の源泉とする考え方で、ナレッジ・マネジメントと呼ばれることもあります。
 企業活動で価値を創造していくには、組織に存在している有形・無形の知識資産を、適時適所において活用できる「場」が不可欠です。「場」は時間・空間・人間の「三間」関係から構成され、そこでは知識が共有・創造・蓄積、活用されます。
 知識資産活用のプロセスと知識創造のプロセスを結び付け、連動させるための媒介プラットホームが「場」であり、「場」の構築は総務部門の重要ミッションです。総務部門が知識経営を支える理由がここにあります。
 組織には、データベース、情報(技術、営業所機密、個人......など諸情報)、知識(個人知、組織知、企業知、産業知、人類知)、知恵、知心、アイデア、発想、思い、こうしたさまざまな「ナレッジ」が存在しています。
 誰でも検索できる形式知化されたナレッジ資産もあれば、暗黙知として個人の頭の中にあるナレッジ資産もあります。
 こうした"知の空間"をハイパーリンクさせて、企業の知的生産性を向上させる「場」の創造・構築の巧拙が企業力を左右させます。
 総務FM部門は、社内知(社員個々の暗黙知の集合)を見える化し、随所に、知の交流ができる空間とデバイスを用意したオフィス機能を創り上げ、「場」の価値を最大化することが重要なゴールの一つです。
 たとえば、成果発表会や技術研修会、各種勉強会、KPI報告会などを適時に開催し、それらの情報や知識を共有、蓄積できる場創りです。
 また、ICT技術を駆使したコーポレートポータル(CP)とユニファイドコミュニケーション(UC)ツールの最大活用も重要テーマです。
 形式知化された知的資産の共有と、想いの交流には、安全性や運営方法を周到に構築する事を前提にSNSなどの機能を導入することも有用だと思います。

岡田 大士郎
​​MENU