新総務考
新総務考【その4】総務は組織の体温計!
一般社団法人日本ライフシフト協会 理事、岡田経営戦略研究所 幸福価値創造コンサルタント 代表ソーシャル・プロデューサー、FOSC 副代表理事 岡田 大士郎
最終更新日:
2016年06月15日
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組織は生き物
組織は生き物です。
組織の健康管理バロメーターの一つは「組織の体温」変化を知ることが大切です。
「組織の体温」とは、組織を担っている社員、役職員一人ひとりの「想い」や「情熱」のレベルであり、責任に応じたヒエラルキーと職種の違いにより、それらの内容や質は多様です。 総務部門が担う業務分野の一つであるファシリティの仕事は、現場に足を運び、ユーザーたる経営トップからフレッシャーズに至るまで、あらゆる階層の役職員や社員(契約形態に関係なく)の要望や声を聞きながら、最適な執務環境と「場」の提供を行っています。
全社横断的に現場に出向き、ユーザーと直接対話する機会はどの他部門より多いと思います。 こうした現場の「想い」や「声」、時には「不満」.....。そして信頼関係が築けると「本音」が聞こえるようになります。 組織運営において、タウンホールミーティングでの経営メッセージや人事面談、職場単位のコミュニケーションは「組織の体温」を安定維持させ、社員意識を鼓舞していく重要手段ではありますが、社員の本音ベース(公式的なものばかりではないので取り扱いは配慮が求められますが)での温度感を認識する事も大切です。
社員のさまざまな想いと本音を、経営層が知ることはなかなか難しいものです。
総務部門は「経営の想い」と「現場社員の想い」の温度差が見えるが故に、ギャップ修正機能を業務として位置付けられるべきと考えています。
「組織の体温計」として組織基盤を支える業務、これも目立つ仕事ではありませんが、重要なコア業務です。
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