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リモート環境下でマネジャーが心得るべき部下への接し方

メンタルチャージISC研究所株式会社 代表取締役  岡本 文宏
最終更新日:
2023年02月14日

ここでは、リモート環境下で部下に対して心掛けるべき接し方について紹介します。

アドバイスをするときの注意点

リモート環境下でも部下から相談を受け、アドバイスをする場面もあるでしょう。しかし、対面ではないからこそ、「ああしろ!」、「こうしろ!」と強い語気でいうのは相手にストレスを与えるので逆効果です。それは、指示をしているにすぎませんし、そういうことを続けていれば、部下は、あなたに相談しようとは思わなくなります。

相談してくる部下の中には、話を聞いてほしいだけというケースもあります。アドバイスをする際は、必ず部下に「アドバイスしようか?」と尋ねて、「YES」と答えた人にだけアドバイスを行いましょう。そして、アドバイスが必要となった場合は、自身の昔話を織りまぜた武勇伝を語るのは避け、手短にシンプルに伝えましょう。なぜなら、自身の過去のエピソードをアドバイスに織りまぜながら伝え、部下がそのまま実行したとしても同じようにうまくいくかはわかりません。あなたと部下とは、タイプも性格も得意なことも異なるからです。また、世の中の変化のスピードが速いので、成功モデルがすぐに陳腐化してしまうのも理由の一つです。コロナ禍前の必勝パターンが今も通用するケースはまれです。アドバイスの伝え方としては「参考情報として聞いてほしい」と前置きをしてから話すようにしましょう。

やる気を生み出すフィードバック

行動したことについて何らかの評価をすることは、部下のやる気を高めるのに効果があります。経営者や上司から良い評価を得られれば、当然気持ちは上がります。ただ、そうでなくても、何らかのフィードバックがあれば、それがモチベーションアップのきっかけとなります。

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著者プロフィール

メンタルチャージISC研究所株式会社 代表取締役
岡本 文宏

繁盛企業育成コーチ。現場でチームを率いて手に入れたリソースを活用し、経営者などに「人」を生かした業績向上メソッドやマネジメント手法を提供。「人の問題で悩む経営者、組織のリーダーを0にする」ことをミッションとする。2005年にメンタルチャージISC研究所株式会社を設立後、250社以上にコンサルティングを行う。著書は『リモート・マネジメントの極意』など9冊。専門誌の執筆は400冊を超える。

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