猛暑問題徹底ガイド2025:企業が押さえておきたい熱中症・節電・防災対策を一挙紹介(12選)

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2025年の夏、日本各地で40℃を超える日が相次ぎ、記録的な猛暑となっています。6月には改正労働安全衛生規則が施行され、「熱中症対策」が企業の義務に。今や、個人も組織も従来以上に暑さ対策への取り組みが求められています。そこで今回は、この夏にぜひ押さえておきたい記事を12本厳選。「熱中症対策・健康管理」「節電・クールビズのポイント」「防災・BCPの視点からの対策」という3つの枠組みで紹介します。
熱中症対策・健康管理
【6月施行】暑すぎる職場を放置すると安衛法違反! 熱中症対策が必要になる暑熱な場所の基準とは

わが国の夏は年々暑さが増しており、職場で熱中症を発症し死亡する件数も毎年増加している。これに対し、今年6月1日に改正法が施行され、その対策を怠った企業は労働安全衛生法(以下、安衛法)違反として罰則が科せられるようになった。いわば「暑すぎる職場の放置は法違反行為」として取り締まり対象となったといえる。
建設現場の新たな熱中症対策 矢作建設工業、オリジナルのファン付きジャケット開発で就労環境改善

職場における熱中症の重篤化を防ぐため、厚生労働省は6月に改正労働安全衛生規則を施行。企業に対して罰則付きで熱中症対策が義務化された。熱中症は死亡災害に至る割合がほかの労働災害の約5、6倍で、死亡者の約7割が屋外作業とされている。
矢作建設工業(愛知県名古屋市)は7月17日、建設現場の負担軽減のため、オリジナルのファン付きジャケットを開発したことを発表した。同社によると首元の温度を低下させる効果が確認できたという。
【職場の熱中症対策】9割が実施も制度対応に課題 6月の義務化を控え、見落とされるポイントは?

帝国データバンク(東京都港区)は5月21日、企業における熱中症対策の実施状況に関する調査結果を公表した。
熱中症対策については、9割を超える企業がすでに何らかの対応を行っている、あるいは検討している。しかし、6月から義務化される労働安全衛生規則の内容を「詳しく知っている」とする企業は15.6%にとどまり、制度の理解が十分に行き届いていない実態も明らかとなった。
中小企業でもすぐに始められる熱中症対策 猛暑と闘う外回り営業の身を守るための真夏の5か条

猛暑の中、外回りを続ける営業職にとって、熱中症はもはや他人ごとではありません。気温と湿度が高まる真夏には、わずかな判断の遅れが、命にかかわるリスクにつながります。とはいえ、「何をどこまで備えればいいのかわからない」「うちは一人総務で限界……」という声が多いのが現実です。そこで本記事では、産業医の大室正志さんにお聞きした社外で仕事に従事する外勤の働き方に関する見解や、現場で進む最新の取り組みを基に「営業・外勤の人たちを守るために最低限やっておきたいこと」を5つの視点で整理。社員一人ひとりが自分ごととして動けるようになるための、今日から使えるヒントをお届けします。
暑いとなぜやる気が出ない? 食事の取り方から職場づくりまで。脳科学から考える夏バテしない方法

夏の暑さとともに、集中力の低下ややる気の喪失に悩むビジネスパーソンが増えています。体の疲労や睡眠の質の悪化は、パフォーマンスに直結する深刻な問題です。しかしその背景には、単なる「やる気不足」ではなく、脳や体の生理的な仕組みが深く関係しています。本記事では、脳科学の専門家である佐藤洋平さんの知見を基に、「夏でもやる気を保つ方法」を科学的に解説。食事や睡眠から職場環境、コミュニケーションまで、すぐに実践できる方法をお届けします。
節電・クールビズのポイント
猛暑の在宅勤務、電気代はコワーキングの3倍? 「クールシェア」で年間23万円節約

全国153の気象台などのうち、98地点で月平均気温が歴代1位となる記録的猛暑が続く今夏、在宅勤務者の間では「自宅の冷房代が負担」という声が高まっている。
こうした中、コワーキングスペースを運営するWOOC(東京都品川区)は7月31日、在宅勤務とコワーキングスペース利用時の電気代を比較した試算結果を公表した。複数人が1か所に集まり空調を共有する「クールシェア」により、年間で約23万円の節約が可能であるとしている。
政府や環境省も、公共施設やシェアオフィスでのクールシェアを推進しており、夏の省エネ対策として注目が集まっている。
もう「節電の呼び掛け」はいらない! 今すぐ試せるエアコン代削減策のポイントは「競争原理」

猛暑の今夏、総務担当者としても自社の電気代が気になるところでしょう。今回は昨今の電気代高騰の背景とともに、どうすれば総務部門が節電をマネジメントしていけるか、ハード面、ソフト面の両面で見ていきます。
「クールビズ」ドレスコード:自由とだらしなさの境界はどこ? 夏の身だしなみ、NG例をチェック

地球温暖化の一環として2005年から政府が提唱 する、夏を快適に過ごすライフスタイル「クールビズ(COOL BIZ)」。英語の「COOL」と「BUSINESS(ビジネス)」を組み合わせたこの造語は、単なる「涼しい服装」の提唱ではなく、暑さ対策と同時に、職場の印象形成やビジネスマナーの一部として、その重要性が再認識されつつあります。そこで本企画では、マナーコンサルタントの西出ひろ子さんへの取材内容を基に、2回にわたってクールビズにおける「見え方」の最適解を解説。働く全ての人が「快適さ」と「好印象」を両立させるための、実践的なマナーと装いのポイントを整理します。
夏の服装ルールは明確? 総務主導で「クールビズ」基準をアップデート。現場に浸透させるには

マナーコンサルタントの西出ひろ子さんへの取材内容を基に、2回にわたって「クールビズ」における「見え方」の最適解を解説する本企画。前回は、クールビズ導入の背景やクールビズのNG例などについて紹介しました。今回はクールビズを実践する上で最低限チェックしておくべきポイントや、クールビズを運用する上で総務部門が取り組むべきことなどについて見ていきます。
防災・BCP視点からの対策
もし40℃超えの日に災害が起きたら……。【猛暑×停電】食材を守る「正しい冷蔵庫保冷テク」

連日記録的な暑さとなっている今夏。日中には40℃を超えることもある中で、突然停電が起こったとしたら……。冷蔵庫の食材を守るすべは、心得ていますか?
たとえ備えが十分でなかったとしても、身近にあるものを上手に活用することで自分や大切な人の命を守るライフハック、防災グッズレビューなどをお届けしている本連載。10回目となる今回は、地震や水害などの災害時に起こり得る停電の際に活用すべき、冷蔵庫の保冷対策についてです。停電したらまずやるべきことと、日頃から実践できる対策に分けて解説していきます。
もはや災害! 「熱波」が引き起こす企業活動への影響、熱中症以外に考えられるリスクとは

気候変動による熱波の影響は近年常態化する傾向にあり、世界中で災害級の脅威となっています。本稿では、40℃超えの熱波が日本を襲うのは時間の問題であること、企業活動を阻害する大地震に匹敵するリスクであることを指摘し、熱中症対策にとどまらず、BCPとして考えておくべきポイントなどを2回にわたり解説します。
昔と違う夏をどう生き抜く? 「熱波」時代に起こるインシデントと企業が備えておくべきBCP対策

前回「もはや災害! 『熱波』が引き起こす企業活動への影響、熱中症以外に考えられるリスクとは」では熱波に引き起こされる健康被害や企業活動へのさまざまな影響について解説しました。今回はこれからの環境への適応方法やBCPとして考えておくべきポイントなどをお伝えします。
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