出張旅費管理の新潮流

出張旅費管理の新潮流 第10回:BTMの実践的トラベル危機安全管理術

BTMA Japan(ビジネス・トラベル・マネジメント・アドバイザーズ・ジャパン)  代表 森 栄蔵
最終更新日:
2016年11月28日

まず相当前の米国の統計によると、出張中の事故災害で現地赴き、救出あるいは事故処理費用は1件当たり3万ドルとのことであった。この時代出張者追跡ソフトはGDS (Global Distribution System)に付帯の現在とは違い、独自に用意する必要があった。

私はTMCの営業部長として、業務委託を受けている企業の危機管理責任者を説得するときに単位当たり原価を算出した。「この数字はドトールコーヒー1杯分ですよ」「これで事故等発生後の出張者の数、詳細情報が即判明しますよ」などと営業トークに使用したことを思い出した。

 トラベル危機管理はBCPも含む

「転ばぬ先の杖」、これがトラベル危機安全管理の理念とするところだろう。

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著者プロフィール

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BTMA Japan(ビジネス・トラベル・マネジメント・アドバイザーズ・ジャパン)  代表
森 栄蔵

プロフィール
BTMA Japan(ビジネス・トラベル・マネジメント・アドバイザーズ・ジャパン)代表。プリンシパル・アドバイザーとして大手総合旅行会社、インハウス旅行会社、GDSに日本型BTM導入指導、社員の教育訓練を5年間実施。ほかに外資企業のBTMアドバイザーとして旅行業務包括契約の会社選任入札、入札後のベンダーマネジメント、旅行業営業力強化研修を中心に助言・指導を行っている。
日本国際観光学会に所属時は、ビジネス・トラベル・マネジメントと戦後海外旅行発達の歴史をライフワークテーマとして研究・発表活動を行ってきた。4年にわたり全国大会のセミナーでBTM理解と普及を目的として研究成果を発表。大手BTM旅行会社(TMC)およびインハウス旅行社相互の勉強会主宰、活動中。
2009年2月、旅行会社トップマネジメントクラブ、トラベル懇話会にて講演発表、目下の研究分野は危機管理、サプライヤー交渉のe-RFP、戦略的ミーティング管理(SMM)及びMICE分野。米国MICE関連公認資格CMPを2012年3月取得。ハラール管理者講習修了書取得。2013年観光庁MICE人材育成支援社のCMP受験をトラベルジャーナルと共同実施、合格者輩出。

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