災害時ライフハック:防災士が紹介する「もしも」のための裏技・アイテム

なくても乗り切れそうだけど備えるべき? コスパが良い「ポータブル電源」を防災士が試してみた

防災士/ライター・編集者 原田 怜果
最終更新日:
2025年10月29日

自分や大切な人の命を守るライフハック、防災グッズレビューなどを防災士がお届けしている本連載。12回目となる今回は、防災目的でポータブル電源を備えておくメリットや、おすすめのポータブル電源について解説していきます。 ポータブル電源は安いものでも数万円はするので、そもそも必要なのか、緊急時のために購入したとしてどれくらいのメリットがあるのかなど、悩まれている方も多いと思います。 結論からいえば、ポータブル電源はどんなご家庭でも備えておくのがベターです。今回はその理由について詳しく紹介していきます。

被災しても必ず避難所に行けるとは限らない

東京都防災ホームページによると、都内に確保されている避難所の数は約3200か所、収容可能人数は約310万人です(2023年4月1日現在)。一方、東京都の人口は約1426万人(2025年9月1日現在)。このような状況下でもし今、首都直下地震が起こってしまったら……。「災害が起こっても、避難所に逃げれば大丈夫」という考えの人ばかりであれば、避難所はあっという間に人であふれかえってしまいます。

現在では高い耐震性を備えた建物が多く、備えさえしっかりしていれば、災害が起きても在宅避難が可能になるケースは多いです。災害で家を失ってしまった人、壊れて住み続けられなくなった人など、本当に困った人が避難所を使えるようにするためにも、全ての人が、日頃の備えによって、在宅避難が可能な環境を整えておくことが大切です。

在宅避難の安全・安心を支えるものとして、ぜひ備えに加えておいていただきたいアイテムの一つが、今回ご紹介するポータブル電源です。地震や豪雨などの災害によってもし電気の供給がストップしてしまっても、ポータブル電源があれば、生活に欠かせない電気を確保することができます。

電気はすぐ復旧するから、ポータブル電源は不要?

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プロフィール

防災士/ライター・編集者
原田 怜果

2014年にWebライターとして独立。2016年以降、編集者を兼任。2023年に防災士資格を取得し、一般社団法人地域安全協会代表理事 山本一氏に師事。現在は「防災を日常に」をコンセプトに、一人ひとりの防災力(自助の力)を高めるべく、記事の監修・執筆、防災イベントの企画・立案等を通して防災知識の普及活動を行う。

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