スタートアップバックオフィス(経理・財務)の始め方

スタートアップが覚えておきたい消費税の基礎知識 やってはいけない無駄なインボイス確認とは?

税理士法人田中経営会計事務所 代表社員 税理士/中小企業診断士 田中 慎
最終更新日:
2024年12月26日
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スタートアップのバックオフィスにおける経理や税務を担う際に、なくてはならないのが消費税の知識です。法人税、源泉所得税、消費税など会社経理において知っておくべき税務は多岐にわたりますが、消費税は日々の経理と設備投資時の有利・不利判定の大きく2つに影響するため、まず押さえておきたい知識です。今回は消費税の仕組みからスタートアップのバックオフィスが気を付けたいインボイス実務について説明します。

消費税の基礎知識とインボイス制度の問題点

まず、消費税の仕組みを洋服製作の外注費支払いを例に概観しておきましょう。消費税は商品やサービスを消費する納税者が直接税務署に納税をせず、事業者が納税する間接税であり多段階累積控除という仕組みを取っているため、理論的には図表1のように消費者が支払う消費税を各事業者が納税します。

図表1:消費税納税の仕組み(理論上)

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プロフィール

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税理士法人田中経営会計事務所 代表社員 税理士/中小企業診断士
田中 慎

京都市ソーシャルイノベーション研究所(SILK)イノベーション・コーディネーター。長野県立大学大学院ソーシャル・イノベーション研究科非常勤講師。中小企業支援においては、経営戦略策定からクラウド会計をはじめとしたIT利活用による業務効率化支援を得意とする。起業支援の中でも、インパクトスタートアップやローカルゼブラ企業といった社会課題解決と事業性を両立する企業の支援に注力している。

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