スタートアップバックオフィス(経理・財務)の始め方
パソコンなどの備品にも固定資産税がかかるって本当? 意外と知らない税金の種類と納税方法の基本
税理士法人田中経営会計事務所 代表社員 税理士/中小企業診断士 田中 慎
最終更新日:
2025年07月31日
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スタートアップの経理にとって、税金に関する正しい知識は不可欠です。企業の成長フェーズや事業内容によって納税する税金は変わりますが、きちんと税金を加味して資金繰りを考えることができるかどうかが、企業の成長において非常に重要な要素といえるでしょう。第2回で、法人設立後に必要となる税金の年間スケジュールについてお伝えしましたが、今回は、スタートアップにおいて重要な税金について、注意点とともに具体的に紹介していきます。
スタートアップを取り巻く基本的な税金の知識
まずはスタートアップが覚えておくべき税金の種類と資金繰りや支払いにおける注意点について、解説していきます。
法人税等:会社の利益にかかる税金
最も基本的な会社の利益にかかる税金として法人税があります。そのほか、地方法人税、法人事業税、都道府県民税、市町村民税などが会社の利益に対して課税される税金です。
これらの計算は複雑なのですが、年間800万円以下の利益に対してはおよそ22%、それを超える部分についてはおよそ33%とお伝えしています。正確に計算をすることができるのも大事ですが、スタートアップ経理にとっては資金繰りの方が重要です。どれくらいの利益ならどれくらい税金が必要か、ざっくりと計算することができるようにしておきましょう。
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