総務の引き出し(BCP)

情報を制する者は危機を制する! インシデント発生時に備えて用意しておくべき必須情報リストとは

BCP策定・気候リスク管理アドバイザー、文筆家 昆 正和
最終更新日:
2025年08月06日
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前回は対策本部を立ち上げたあとの活動内容について紹介しました。今回は、「インシデントの発生を受けて適切な行動を起こすために必要な情報は何か?」について考えます(前回紹介した図表1「危機発生~事業継続対応の4つの活動要件」の(1)の部分に相当)。

被害状況などの情報を得る際は2点に注意

インシデント(起こってほしくない出来事)が発生したときの初動のアクションはその種類によってさまざまです。大地震ならば身を守りつつ安全な場所へ避難する、パソコンがウイルスに感染したら直ちにインターネット接続を切断してシステム管理者の指示に従うといったことです。

次に、危機の発生現場や第一発見者から上司、総務、関係部署、場合によっては直接経営者にこの事実が伝えられます。何しろ初動の段階ですから、この時点では人的・物的被害の詳しい状況や事業への影響の大きさについて正確な情報を期待することはできませんが、次の2つについては注意しなくてはなりません。

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プロフィール

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BCP策定・気候リスク管理アドバイザー、文筆家
昆 正和

企業のBCP策定/気候変動リスク対策・適応策に関するアドバイス・講演・執筆活動に従事。一般社団法人日本リスクコミュニケーション協会理事。著書に『今のままでは命と会社を守れない! あなたが作る等身大のBCP 』(日刊工業新聞社)、『山のリスクセンスを磨く本 遭難の最大の原因はアナタ自身にあった(ヤマケイ新書)』(山と渓谷社)など全14冊。雑誌やWebへの寄稿・連載など多数。趣味は登山と読書。著者のnoteはこちら

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