災害時ライフハック:防災士が紹介する「もしも」のための裏技・アイテム

夏の災害でもし収集が2週間ストップしたら……におい対策は? 知っておきたい正しいごみ管理法

防災士/ライター・編集者 原田 怜果
最終更新日:
2025年09月26日

日中は30℃を超える気温の中で2週間、10袋のごみ袋とともに生活をする ―― ちょっと想像しただけでも、かなり気がめいる光景ではないでしょうか? たとえ備えが十分でなかったとしても、身近にあるものを上手に活用することで自分や大切な人の命を守るライフハック、防災グッズレビューなどをお届けしている本連載。11回目となる今回は、「災害が起こった際、大量に発生するごみってどうなるの?」というみなさんの疑問に防災士がお答えします。災害時の正しいごみの管理方法や、におい対策として備えておくべきおすすめのアイテムなどについても解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

災害が発生したら、ごみ収集ってどうなるの?

地域差はあると思いますが、可燃物であれば通常、週に2回程度は収集に来てもらえるところが多いのではないかと思います。しかし、地震などの災害が起こると、自治体によるごみ収集はしばらくの間行われなくなる可能性があります。

たとえば、2011年3月に発生した東日本大震災では、一般家庭の定期的なごみ収集は発災から4日後と比較的早く再開したものの、収集の頻度は週に1回以下に。通常通りにごみの収集が行われるようになったのは、発災から約2か月後でした。

2024年1月に発生した能登半島地震では、一部地域で発災から2週間後に、生ごみなど腐敗が進む可燃ごみのみ収集が再開。収集が再開されるまで、自宅に保管していた汚物や生ごみを含むごみ袋が、10袋に及んだ方もいらっしゃったようです。

災害時は自室保管が基本! ごみの正しい管理方法を知っておこう

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プロフィール

防災士/ライター・編集者
原田 怜果

2014年にWebライターとして独立。2016年以降、編集者を兼任。2023年に防災士資格を取得し、一般社団法人地域安全協会代表理事 山本一氏に師事。現在は「防災を日常に」をコンセプトに、一人ひとりの防災力(自助の力)を高めるべく、記事の監修・執筆、防災イベントの企画・立案等を通して防災知識の普及活動を行う。

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