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「働きがいのある会社」1位受賞3回、「日本でいちばん大切にしたい会社」審査委員会特別賞受賞、横浜健康経営認証AAA……そうそうたる受賞歴を誇るアクロクエストテクノロジー株式会社。何でも全員でとことん話し合って決めるという習慣は、完全テレワークで変化したのだろうか。
とことん話し合う社風はリモートでも変わらず
アクロクエストテクノロジー株式会社は「社員がイキイキ働ける」仕組みを実践し続け、政府・団体からさまざまな賞を受賞している。その社風は、あらゆる決定を全社員の話し合いで行うことにある。社外からの耳目を集めているのが、年に1度の「ハッピー査定360」会議。社員が互いをオープンに評価し合うもので、この結果を受けて給与も賞与も決まる。
つまり、自分たちで金額を決めているのに等しい。このほかに毎月、会社について何でも議題にできる全社員会議がある。社風の根底には「心のつながり」が確立されていて、普段から密なコミュニケーションがあるからこそ禍根を残さずに本音で議論ができるのだろう。そうした社風は、対面で話す機会が激減した完全テレワーク移行で影響を受けたのだろうか? 鈴木達夫さんと若井瑞穂さんに聞いた。
「昨年2月の段階から、4つの社員寮と自宅、オフィスをつないだオンラインでの全社員会議を検証していて、『これはリモートでもできる』という手応えはありました。4月には、ほぼ全員がフルリモートワークに移行しています」(鈴木さん)
リモートならではの工夫はあった。Zoomの仮想背景を、「大賛成なら緑、賛成なら青、質問は黄色、反対は赤」に決めたのは一例だ。同社では多数決は取らず、最後の1人が納得するまで議論をするが、色分けされた背景によりひと目でみんなの意思がわかる。
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