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人事制度で組織力が30%アップする【第7回】人事制度の運用編:人事制度を活用した成果の出るPDCAの回し方

2020年11月19日

 私が今まで120以上のさまざまな企業に提案・導入している社員成長支援制度(人事制度)は、一人ひとりの社員の能力やスキルを向上させて、会社の業績を上げる仕組みです。今いる社員の戦力を、会社の組織力を、30%アップするためには、日々の仕事の検証、改善を繰り返すことが重要になります。30%というのは、少しジャンプして(今より3割)、日々継続していくことで、能力スキルアップがはかれるということです。

 最終回の今回は、私自身が実践し、クライアントに導入している、成果を出せるPDCAの回し方について解説していきます。

■目標達成までの流れ

 第3回にも掲載した下図は、会社の中期経営計画から個人の目標達成までの流れを示したものです。

jinjiseido3_1.jpgのサムネイル画像

 この図からわかるように、会社の目標が社員一人ひとりにつながり、個人が目標達成をすることにより、会社の目標達成することができます。これを一言でいうと目標管理になります。

 ここでのポイントは、このPDCAを回して、いかに自分の立てた目標を達成するかという点です。このプロセスを通じることで、自分自身の能力やスキルを向上させ、やりがいを高める「成長のサイクル」を、社員一人ひとりが実現することが最終的に可能となります。

■Plan:自己成長を意識したプランの立て方

 まず、一人ひとりの年間計画を立てることがとても重要です。 自分勝手な目標や都合の良い計画では自己成長は望めません。そのためには次の2つがポイントとなります。

(1)会社や部門の目標・計画の中で、自分の役割は何かを明確にさせる
 「自分はこの会社や部門の中でどんな貢献ができるだろうか」「お客さまのためにどんな提案、サービスが提供できるか」というふうに、自分の役割を明確にしてみます。みなさんの会社の人事制度に「人財役割責任等級基準」(一般的には資格等級基準という)※があれば、自分が該当する等級の役割について調べ、具体的に何をすべきかを考えましょう※。

※合同フォレスト「今いる社員で成果を上げる中小企業の社員成長支援制度 」P76、77を参考にしてみてください。

(2)「成長」という視点でより深く考える
 ここで成長の定義は、「今、できてないことができるようになる」「今、できていることをさらにできるようになる」という2点です。今、自分は何ができているのか、何が足りていないのかを、自問自答して明らかにさせましょう。そして、完成した計画が絵に描いた餅にならぬように、実行する前に最終チェックを行いましょう。完成した計画の出来栄えを上司や同僚に見てもらうこともいいでしょう。

■Do:実行での成果を最大限に

 第5回のときにも触れていますが、実行段階で最大の成果を出すには、以下の3つがポイントになります。

(1)5つの視点を踏まえて、実行する
 仕事に取り掛かる前に、「目的」「内容」「出来映え」「いくらで」「いつまでに(期限)」という5つの視点をノートに書きます。出来栄えは、その仕事がどのような状況で終えていたいか、どのような結果を出していたいかということです。期限については、必ず自分でデッドライン(最終期限)を決めて、いつまでやるかを手帳や計画書に書き込んで進めましょう。早めにチェックすることで、軌道修正ができます。

(2)ひと踏ん張り作戦を実行
 1日仕事を終え、帰る際にもう一つやってみようと「踏ん張った仕事」というのは、あとから振り返ってみると自分の成長につながったということが実は多いのです。一人ひとりのちょっとした積み重ねが自分の成長、しいては会社の成長発展につながっていくのです。

(3)時間予算を持つ
 1日24時間を生かすも殺すも自分の時間管理次第です。特に働き方改革で会社、上司から残業削減を強く言われている時代ですから、なおさらこの1日の時間をどう生かすかを真剣に考えてほしいものです。
私が実践している時間管理術の一つが「ストップウオッチ時間管理法」です。それぞれの仕事の単位ごとに、仕事の目的、内容、出来映えを決めます。それに沿って、おおよその時間を設定します。ゲーム感覚でやることで、仕事に勢いをもたらします。

■Check:今日の反省が明日につながる改善に

 今日終わった時点で、何ができて、何がうまくいかなかったかを反省することが明日の良い仕事につながっていきます。今日やったことに対して、少し手を加えて明日の仕事に生かす。これを365日やっていけば、自然とその人の成長が見込まれます。この継続はものすごい力となります。

■Action:修正と行動。上司、周りの人を巻き込んで目標達成

 仕事というのはいろんな人との協力や関係で成り立っています。よって一人で仕事をやっていても、なかなか成果が出ないときは、上司、周りの人をうまく活用して目標達成に臨むことが賢明です。自分から積極的に仕事の相談や提案を持ちかけるということです。上司も部下からの相談には積極的に協力してくれることでしょうし、毎月決めた面談を実施する会社もあります。上司、周りを味方にして、目標達成をしましょう。

大竹 英紀
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