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組織を活性化する「場」作り【その13】「聞き上手」と「話し上手」 (2)

2019年04月01日

 前回に引き続き、部下とのダイアローグのコツをご紹介していきます。今回は、上司と部下の関係における、上司における「話し上手」になるコツをお話しましょう。あくまで私流のやり方なので、こういう視点もあるかも、程度にお読みください。

■「話し上手」になるためのポイント

 上司が部下と1on 1(1対1)で対話する場合に、意識しておくべきポイントは次の通りです。

(1)話す場所は、周りの眼が気にならないように配慮する
 話の内容にもよりますが、指導を目的に厳しい内容を伝える場合は、必ずほかの人がいない場所で行いましょう

(2)聞き手の緊張感を和らげる配慮する
 直接本題に入るのではなく、相手の興味ある話題の雑談時間を設けます

(3)姿勢は真っすぐ、スマイルを意識して相手と対面する
 威圧的な姿勢、たとえば、はすに構えたり、腕組みしたり、足組みしたり(ひどい場合は机に足を乗せるようなやからもいます)する態度はNGです。また、眉間にしわをよせて「機嫌が悪い」オーラを出すこともNGです。相手がリラックスできる「場」作りを心掛けることが大切です。

(4)相手の眼をさりげなく見つめながら、表情の動きに配慮する
 聞き手の緊張感を解しながら、真摯(しんし)な態度で同じ目線(上司部下の関係ではなく人対人として) で話していることを、相手に暗黙裏に伝えることができます。

(5)口調は丁寧に、言葉は丁寧語が基本
 名前は呼び捨てにせず「さん」付けし、丁寧な口調を心掛けましょう。上司部下の関係は、責任権限の違い(経験値の違いからくるものも多々あります)であり、人間性の上下ではありません。新人であろうとも、一個の自立した大人の人間として「自己」を尊重したコミュニケーションが大切です。

 後輩や部下は、上司の隷属者ではありません。同僚であり仲間です。親しみを込めた愛情ある「呼び捨て」や、話し言葉は「同僚」としてありですが、 職務について威圧感のある言葉や呼び捨ては慎むべきです。

(6)面談時間は1時間以内にする
 話の内容にもよりますが、1対1会話の時間は1時間を超えないようにしましょう。

(7)伝える内容は理路整然と、手短にする
 本題は、ポイントを絞り、相手の理解度や認識力を見極めて、わかりやすい言葉を選び話します。

(8)話の最後は、再度雑談をする
 本題の話が終わってもすぐに席を立たず、クールダウンの時間を取ることが大切です。テンションの高い(特に厳しい話を伝えたとき)話をした場合は必須です。

 これらは、あくまで一例に過ぎません。1 on 1 ミーティングにおいては、上司部下や先輩後輩に関係なく、組織社会で働く人としての「あるべき姿」とは何かを考え、「セルフブランディング」していくことが上長として大切なコミュニケーションスキルとなります。

そうすれば、言葉でいわずとも人は動き、変わり、信頼してくれるようになるものです。

岡田 大士郎
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