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においマネジメント【その4】自分のにおい、気になりませんか?

2019年07月22日

 今年の梅雨前線は、低温、日照不足が気になるところです。湿度の高さは、気分的な問題だけではなく、においの問題も引き起こします。

■においはハラスメントに

 昨今、さまざまなハラスメントがあります。みなさんは、「スメルハラスメント」略して「スメハラ」、こんな言葉を聞いたことがありませんか?においは、今やパーソナルではなくソーシャルな問題になってきています。

あなたの会社はにおい対策が必要だと思いますか?

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 上記の質問では、半数以上の方が対策の必要性を感じているようです。今一度、ご自身のにおいを見直してみてはいかがでしょうか。

■スメルハラスメントとなるにおいの原因

 人のにおいには、大きく分けて、口臭と体臭の2種類があります。

【口臭の種類と原因】

 口臭には、生理的なもの、病的なもの、外因的なものと3種類あり、対策もそれぞれ異なります。

(1)生理的口臭
 寝起きや緊張、加齢によって口の中が乾いているとき、ホルモンバランスが乱れているときなどの口臭です。

(2)病的口臭
 胃や腎臓、肝臓、呼吸器など、体の中に疾患がある場合に発生する口臭です。また、歯周病や虫歯も口臭の原因となり得ます。これらの病的口臭の可能性がある場合は、まず、病院・歯科医院で診てもらいましょう。

(3)外因的口臭
 煙草やアルコール、にんにくが入ったラーメンや焼き肉などの料理を食べることにより発生します。

【体臭の種類と原因】

 体臭には、大きく分けて3種類あります(病的なものは除く)。

(1)ミドル脂臭
 30?40歳代の働く男性が注意すべき体臭です。原因物質は「ジアセチル」。2013年に化粧品メーカーのマンダムが発表し、知られるようになりました。汗に含まれる疲労物質「乳酸」が、皮膚の上で分解されてジアセチルになり、においを放ちます。

(2)ストレス臭
 「硫黄化合物のような特有なにおい」のことで、疲れやストレスがたまったときに、人は「ジメチルトリスルフィド」と「アリルメルカプタン」を皮膚から放出することが2018年資生堂の調査により確認されました。

(3)加齢臭
 中高年に特有の「脂臭くて、青いにおい」のこと。1999年に、資生堂が加齢にともなって発生するにおいの原因物質「ノネナール」を発見しました。ノネナールは、年を重ねると増加するパルミトオレイン酸(脂肪酸)が、過酸化脂質や皮膚常在菌によって酸化し、分解されることで発生します。ノネナールは男女問わず、40歳を過ぎた頃から増えてきます。

■においにおける男女の性差

 他人の不快なにおいは十分ハラスメントになり得ます。においからは逃げようがありません。特に女性は生まれつき男性よりも嗅覚をつかさどる神経細胞(ニューロン)が多いと考えられているので、においに敏感です。女性の嗅覚が鋭いのは、子供を産むという生殖行動に不可欠だからという一説もあります。

■身も心もスッキリする簡単消臭メソッド

 においの出る食事はなるべくプライベートタイムに済ませることはもちろんですが、ストレスや疲労をためないことも大切です。また、毎日できるデオドラントケアを取り組み、身も心もスッキリさせましょう。

(1)炭入りのせっけんを使って体をきちんと洗う
 炭には多孔質と呼ばれる無数の小さな穴が空いており、その穴の大きさはミクロ単位です。においの分子が炭に近づくと、両者の間に分子間力が働き、これらの分子は炭の穴の中に引き込まれます。このように炭の穴ににおい成分が吸着することで消臭効果を発揮します。お薦めは炭成分配合のせっけん。毎日、体を洗うときに使用してみませんか。

(2)重曹をお風呂に入れてみる
 重曹はアルカリ成分を含んでいるため、酸性の酸っぱいにおいを中和して無臭化する効果があります。お湯を張った浴槽に適量の重曹を入れ、入浴します。重曹の量は、200リットルの浴槽に対して40グラム程度が目安です。薬局で売っている薬用の重曹なら、お肌の弱い方にも安心です。

(3)緑茶やハーブティーを飲む
 お茶に多く含まれる成分であるフラボノイドはポリフェノールの一種で、強力な抗酸化作用があり、においの成分を中和して打ち消し、雑菌の繁殖を抑える効果があります。ハーブであれば、ペパーミントやレモングラス、カモミール、ネトル、リンデン、フェンネルなどがお薦めです。体のにおいを根本から絶ち切りましょう。

 デオドラントケアをすれば、多少の汗をかいても大丈夫。身も心もスッキリしたところで、夏の到来を待ってみませんか。

青木 恵
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