総務のプロに聞く 戦略総務的「場」の発想

全ての判断軸は全体最適と「フォー・ザ・カンパニー」 —— 丸紅株式会社・森山 秀一さん

月刊総務 編集部
最終更新日:
2023年03月08日
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株主総会運営で「縁の下の力持ち」実感

丸紅株式会社 総務部 プロジェクト推進室 主任 コミュニケーションラウンジOasis担当 森山 秀一さん
丸紅株式会社
総務部 プロジェクト推進室 主任
コミュニケーションラウンジOasis担当
森山 秀一さん

2006年、丸紅株式会社入社。総務一筋17年。本社総務部総務課に勤務後、2011年ベトナム・ハノイに赴任。5年間の海外駐在を経て、2016年帰任。本社新築とそれに伴う仮移転の両プロジェクトを手掛け、成功に導く。総務の仕事は予測不能な「生もの」だと捉え、柔軟な対応を心掛けている。現在、誰もが自由に集える「コミュニケーションラウンジOasis」を運営中。

2006年に丸紅株式会社に入社して以来、総務一筋に17年勤務しています。入社当時は、商社に就職した以上営業職を希望しましたが、総務課に配属されました。それでも落胆することなく、まずは会社からアサインされた場所でがんばり、のちに営業職に手を挙げればよいと考えました。最初に与えられた仕事は、株主総会の運営、車両管理、安全対策、来客対応など、世界拠点も含めた総務業務全般です。

この仕事をおもしろいと感じ始めたのは、2年目くらいからです。株主総会のような大きなイベントをオーガナイズする経験をしたことで、縁の下の力持ちとして会社の役に立てていることにやりがいを見いだしたのです。人間関係にも恵まれ、楽しく一生懸命働きました。

総務のゼネラルなスキル、つまり多方面と協力しながら判断基準を自分の中で育てていくのは、私の性に合っていました。では何をもって軸とするのか。当時の上司にいわれたのは、「大きな意味で、会社のためになる『フォー・ザ・カンパニー』の視点を備えなさい」ということ。それを持っていれば、間違った判断をすることはないからです。

企業経営には、理念や方向性の確認、利益の追求、社員の要望充足など、さまざまな観点が必要です。個別のニーズを拾いつつ全体最適を考えるのが「フォー・ザ・カンパニー」なのだと思います。ただし「私が考える全体最適」と「会社が考える全体最適」「組織が考える全体最適」が、ときには少しずれていることもあり得ます。そんな疑いの目を持って物事を見ることも大切で、そのバランスの取り方を学びました。

海外赴任経験で決断力を養う

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