スタートアップバックオフィス(人事・労務)の始め方

求人募集から入社までどんな手続きがある? 初めての従業員採用、プロセスと実務のポイントを解説

エアレンデル東京社労士事務所 代表 黒田 公重
最終更新日:
2024年10月25日
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第2回「会社の未来を大きく左右する? スタートアップが採用活動を始める前に企業理念を明確にすべき理由」では、求人募集の前に会社の理念などを考慮し、ほしい人物像や新卒採用・中途採用を考える、というお話をしました。しっかりとほしい人物像が固まったことと思います。第3回では、採用プロセスや実務のお話をします。

スタートアップは新卒採用が難しい

さて、ひとくちに採用といっても、採用にかかる時間や必要事項、採用プロセスは、新卒採用と中途採用では大きく異なります。

新卒採用はインターンシップや会社説明会を重ね、学校にも足を運ぶなどして1、2年ほど時間をかけながら採用していきます。採用後も教育訓練に時間をかけ、学生から社会人へと導く必要があります。それには膨大な時間とお金・労力がかかるため、起業から数年の中小企業は新卒採用よりも中途採用が中心です。今回は中途採用に関する手続きや注意事項をお伝えします。

採用計画と事業計画の関係

採用計画は、事業計画に基づいて企業の目標を達成するために必要な人材を確保し、適切なタイミングで適切なポジションに配置することを目的としています。

採用計画と事業計画は、企業の成功において相互に補完し合う関係にあります。事業計画に沿った形で人材を適切に確保し、組織の成長と目標達成をサポートするためには、採用計画を綿密に立てることが重要です。また、採用計画は事業計画の進行に応じて柔軟に調整されなくてはならず、なおかつ外部環境や市場の変化にも対応できるようにしておく必要があります。

1. 事業計画に基づく人材ニーズの把握

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プロフィール

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エアレンデル東京社労士事務所 代表
黒田 公重

中小企業のホームドクター。社会保険労務士・産業カウンセラー、健康経営EXアドバイザー。会社の健康増進・予防医学と治療を行う専門家として、人事・労務から100年続く企業へ成長するサポートをし続けている。

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