「人材」を「人財」に変えるためのリーダー養成講座 京セラコミュニケーションシステム株式会社 人財育成支援事業部 事業部長 竹松 健治さん

Vol.09 企業間の業績に差が生じる理由

2017年1月20日 10:09更新

 新年、明けましておめでとうございます。2017年がすばらしい1年になるよう、少しでもみなさんのお役に立てるヒントを提供できればと思っております。今年もよろしくお願いいたします。

 

「なぜ働くのか」を明確にする

 今年初のテーマは、「企業間の業績の差はなぜ起こるのか」です。たとえ同業であっても、各企業間の業績には差が生じます。その差は、一体何の差なのでしょうか。それは、まさしく、その企業で働いている「人」そのものの差ではないでしょうか。

 

 「人」の差とは、決して能力的な問題だけではなく、普段意識していることの差です。人の意識には、潜在意識と顕在意識とがあり、潜在意識の方が圧倒的に大きな割合をしめるといわれています。言い換えれば、無意識にどのような行動をしているか、つまり身に付けている習慣によって普段の行動が決まり、その習慣によって、業績の差が生じるのです。

 

 仕事について聞けばみんな「がんばって取り組んでいる」と答えます。しかし、がんばる方向性と度合いはそれぞれ全く異なります。「がんばる」とは、熱意の発露といえますが、長時間仕事をすると「がんばった」と自覚してしまうものです。しかし、経営効率面でいえば、長時間ただ働くことが、必ずしも経営にプラスになるとはいえません。むしろ、時間を短縮し、効率を追い求める方が、経営にプラスになると考えられます。

 

 そこで大切なのが、「なぜ働くのか」という意義・目的を明確にすることです。つまり、「この目的を達成するために働く」という大義があってこそ、働きがいが生まれるのです。働きがいは、やりがいの基ですので、これがあるのとないのとでは、働き方に大いなる違いを生みます。これは会社全体の経営の目的を示した経営理念だけではありません。各部署においても、意義・目的を明確にして、なぜ存在しているのか、どのような意義を見出していこうとしているのかを全員が正しく理解することが大切です。「働く目的=経営理念」を意識する人が集まる企業と、そうでない企業とでは、大いなる業績の差を生むでしょう。

 

生産効率を高めるために

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 今、働き方改革が叫ばれています。今後ますます生産性の向上が求められます。そのための方法はいろいろあるでしょうが、まずは時間の使い方、つまりいかにアクションプランを立て、PDCAサイクルを早く回していくかが鍵となります。

 

 どのような仕事も「段取り八分」といわれます。1年の始まりにどれだけ綿密にアクションプランを立て、確実に実行していくかが重要となります。もう今年の時間の使い方は、スケジュールに落とし込めているでしょうか。現在は過去の結果、将来はこれからの努力次第で決まります。やってやれないことはありません。やらずにできるわけがありません。今、先々を見通して何をすればよいかを考え、すばらしい1年にするための準備をしていきましょう。細かくToDoリストを書き、残管理をするなど仕事の見える化をすることで生産効率を高めます。

 

 人間は習慣の奴隷だといわれています。どのような習慣を身に付けていけるかは、「しつけ」で決まるといっても過言ではありません。部下や後輩は良い習慣を身に付けていますか。「もっとこうすればいいのに」と思うことを、声に出して教えてあげていますか。

 

 一流の世界では、全員が高いレベルで均一化しています。レベルを高められるよう、部下や後輩へも良い影響をおよぼし、リーダーシップを発揮していきましょう。

 

 

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「人材」を「人財」に変えるポイント

  • 「なぜ働くのか」という意義・目的を明確にする
  • 1年の時間の使い方をスケジュールに落とし込む
  • 部下や後輩に対し、習慣についてアドバイスをする