それ、本当に使えるの? BCPを単なる書類作りで終わらせない。危機対応力を向上させる訓練とは
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今回は、BCPを通じて実践的な危機対応力を向上させるための活動のお話です。BCPを策定した企業のみなさん、次のようなお悩みを抱えてはいませんか? たとえば「BCPを見ても使い方がよくわからない」「いざというとき、本当に自分たちが必要としていることがBCPに書いてあるのか自信が持てない」といったことです。
BCPを生かすのはあなた自身
根本的な原因は会社それぞれ、BCPそれぞれで異なるのでしょうが、一つの共通点があるとすれば、「完成したBCPを使って検証を行っていない」ことではないでしょうか。インシデントがいつどこでどんな形で起こるのか、誰も客観的な見通しは立てられない以上、BCPを実践的に使えるかどうか事前に確認が必要なことはいうまでもありません。水泳が実際に自分の頭と手足を動かしてみないと身に付かないのと同じです。
では、避難訓練や安否確認訓練を繰り返し行えば解決するのかといえば、そういう話でもありません。これらは同じことを反復して非常時の行動パターンを体に覚え込ませるには有効な訓練ですが、あくまでも初動対応の範囲のこと。事業停止を念頭に置いたBCPには、また別の切り口の活動が必要になるのです。
そこで、BCPを単なる書類作りで終わらせないための方法としておすすめなのが、「机上演習」です。机上演習は、危機対応チームのメンバーが中心となって行えるこぢんまりとした討論型の訓練です。図上訓練のような特別な道具立ては不要ですし、訓練の専門家を呼ぶ必要もありません。事務局担当者がその都度シナリオを決め、時間軸に沿って変化する多種多様な状況を通じて、BCPに記載されている手順の妥当性や応用性、問題点や改善点などをメンバー全員で導き出すのが狙いです(図表)。
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