総務の引き出し(人事教育研修)

質・量、2つの側面から考える 今、人事にとって最も重要なミッション「人材確保」の見直し方

大阪大谷大学 人間社会学部 教授 藤原 崇
最終更新日:
2023年10月26日
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かつてないスピードで少子高齢化が進む中、企業にとって人材確保が大きな課題になっています。大学教員となり、学生を送り出す立場から見ても、採用に苦しまれている企業が多いことがわかります。最近、企業の人事部長の方が集まるとある研究会で講師を務めていますが、その席上である方が「人材確保は人事が企業で果たすべき最も重要なミッションであり、確保には質と量の2つの側面がある」といった発言をされ、それに沿って議論が深まりました。その際の議論も参考にしながら、大きな課題である人材確保について考えてみたいと思います。

「量的」な側面:人材の「必要数」を検証し直す

まず人材の「量的」な側面について考えてみますと、「必要数」を確保することが基本です。ただ、最近は希望する人材数の確保に苦労されているのが実情です。確保のためにあらゆる手段を尽くすことは大切ですが、従来の延長線上での発想には限界がありそうです。それではどうしていくべきでしょうか。

最初に見直す点としては「必要数」をどう捉えるか、という点ではないでしょうか。よく「就社」といわれるように、日本企業ではいまだに、就ける職務を特定しないまま、新卒を一定数採用する慣行が主流です。

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著者プロフィール

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大阪大谷大学 人間社会学部 教授
藤原 崇

メーカー人事や組織・人事コンサルタントを経験。人事戦略から、制度構築、人材育成まで幅広く多業種・数十社の支援を行う。コーネル大学MBA 取得。2022 年4 月より現職、博士(経営学)。

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