「人材」を「人財」に変えるためのリーダー養成講座 京セラコミュニケーションシステム株式会社 人財育成支援事業部 事業部長 竹松 健治さん

Vol.00 集合研修だけが教育ですか?

2016年5月16日 10:20更新

 

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縁あって私が京セラ株式会社に入社したのが32年前。最初の配属先は北海道北見工場の経営管理でした。京セラ独自の管理会計手法であるアメーバ経営の浸透を通じて、当時経営不振に苦しんでいた北海道北見工場を元気にすることが最初のミッションでした。2年間アメーバ経営の浸透に携わって痛感したことは、「会社の仕組みを機能させていくためには、人の心が前向きでなければならない」そして、「同じ思いをもって一丸となって取り組まなければ、組織力は発揮できない」ということ。そこにはもちろん教育が欠かせません。そこで入社3年目になった私は、自ら教育担当に志願したのです。

 

以来約30年間人材育成・教育に携わってきた私は、思考錯誤を繰り返し、ありとあらゆることを試してきました。もっとも身にしみたことは、人はそれぞれ性格も違えば考え方も違うということです。同じ指導や教育をしても、伝わり方や理解度はそれぞれ異なります。そこで、私は「教え、育てる」という大それた教育というよりも、気づきの場をたくさん提供していくことを心掛けるようにしました。集合研修だけが教育というわけではありません。朝礼、部門ミーティング、コンパ、運動会といった行事もすべて気づき(教育)の場になるのです。このような気づきの場を提供していくことで、少しずつみんなが思いを一緒にしていき、自ずと組織力を高めていくことができると思います。

 

私はこれまで、「人材」が「人財」に変わる数々の場面に立ち会うことができました。人は、意識を変えれば行動が変わり、行動を変えれば習慣が変わり、習慣を変えれば人格が変わり、人格を変えれば運命さえも変わってきます。私自身、すばらしい能力があるわけではありませんが、これらの体験をお伝えすることが使命であると思っています。この連載では、自分の体験を基にした具体的な事例を交えながら、「人材」を「人財」に変える方法をお伝えしていきます。いま、部下をどう指導・教育していったらいいのか悩んでいるリーダーのみなさんに、少しでも役に立つ情報をお届けできればうれしく思います。これからどうぞよろしくお願いいたします。