大便器(洋式)の形態としては、ウォシュレット付きや、少なくとも便座が温まるような設備としておくのか、小便器を手動のままか自動(水の流れ)にするのか等、新築の場合は決定する必要がある。電源設備は、どのような形態をとるかは別として各大便器の近辺に用意しておいた方が、今後の展開に柔軟に対応できる。洗面台にも電源を用意しておくと便利である。髭剃り用で使用できるからである。また、トイレの設備を車椅子の人も使用できるようにしておくのか等も検討が必要である。手を拭く方式の決定も必要である。ジェットタオルとするのか(この場合は単独回路の電源が必要)、ペーパータオル方式にするのか(この場合はごみ箱とその回収方法についても検討が必要)、何も無しにするのか。鏡も大きさを決める。全身が映せるものにするのか、上半身だけで良いのか決める必要がある。
(執筆:『月刊総務』)